3−4 私の部屋の脆弱性
「さ、明美ちゃん、入って入って!」
今日は約束していた明美ちゃんが、私の部屋に遊びに来ていた。おじゃましまーすって入ってくるとこなんて、やっぱり小学生だ、かわいい。
「いまジュースとおやつもってくるから」
そう言って私は部屋をでた。今日のために駅前でシュークリームを買っておいたんだ。ケーキなら外れないもんね。
なんか妹ができたみたいで、ウキウキ。
「明美ちゃん、おまたせー」
部屋に戻ると、明美ちゃんは本棚の前にいた
「紬ちゃん、これなんて読むの、おにひら・・?」
「それは『鬼平犯科帳』っていうお話。読んでみる?」
「うーん、いまは良いかなー、あ、これは?」
「それは、「D坂の殺人事件」江戸川乱歩って人が書いた話」
「あ、それ知っている。名探偵コナンだよね?」
「えっ?うーん、ちょっと違うんだけど…」
「なんか紬ちゃんの部屋って、男の子の部屋みたい」
「え?そう?そうかな・・?」
ちょっと散らかっていたかな?
「うん、七香ちゃんの部屋はもっと色々アクセサリーとか化粧道具とかあったけど、紬ちゃんのクローゼットって学校の制服とスウェットだけだし」
「え?見たの?」
明美ちゃんが指差す方向には、開けっ放しのクローゼットが!しまった、さっき開けたままだった。
「ブラも白とグレーのスポブラだし」
「え?!それも見たの?」
明美ちゃんが指差す方向に、干したままの洗濯物が…!!
小学生に振り回されている私って、情けない。
今度七香に、部屋の脆弱性テストをお願いするか。
JKとして。
<つづく>




