第306話 白熱
おはようございます、作者です。
5月2日18時58分に更新作業をしております。
さて、前回はユキトと戦っていた大男の肌が紫色に変質し、さらに生えて来た角を何故か自分で折ったところでしたね。
では、本編にどうぞ!
「オラ、来いよ化けもん」
「今のお前には言われたくはない、なッ!!」
ユキトと対峙する大男は、肌全体が紫色に染まっている。
一方、ユキトは普通にブーメランパンツ一丁なだけだ。
見た目だけならば、化け物は大男の方である。
ともかく、挑発されたユキトはそれに乗り、大男へと殴りかかる。
余計な小細工など何もない、シンプルなパンチ。
ダン!という鈍い音と共に、大男の胸の真ん中へと、ユキトのパンチが突き刺さる。
だが・・・
「む!?」
「ハッ、効かねェ・・・なァ!!」
大男はビクともしない。
それどころか、胸を張った衝撃で、ユキトの拳を跳ね返してしまった。
しかし、ユキトは空中で姿勢を正すと、着地と同時に駆けだす。
「オラァ、次来てみろよォ!・・・あァ?」
ただし、大男がいるのとは違う方向に。
「なんだよ、敵わないからって逃げんのかァ?あァ?」
大男はそんな風に挑発するが、ユキトにそのようなものは必要ない。
なぜなら、ユキトは逃げたのではなく、走ることによって、ただ勢いをつけているだけなのだから。
そして、つけた勢いのまま、大男へと渾身の飛び蹴りを叩き込む!!
「せェやあァ!!」
大男は避けようともせず、またも受け止める体勢だ。
「効かね、ぐがっ!?」
そして、その蹴りがまたも胸に刺さったとき、大男は先ほどまでと違って、呻きを上げた。
しかし、まだその体は少し後ずさりをしただけだ。
「うおおおおおおお!!」
そこに、ユキトは右腕に炎を、左手に雷を発生させ、その場で回転し始めた。
そう、ドリルのように回転しだしたのだ。
ギュルギュルと音を立ててユキトの蹴りは勢いを増していく。
それは、徐々に大男を押し込み、そして・・・
「うぐううううおおおおおおおおおあああああああ!?」
ついに、大男の足が地面から離れた。
大男の体はドリル状に回転するユキトによって、空へと打ち上げられる。
ユキトは空中で蹴りから姿勢を変更し、全身を丸めて縦に回転しだす。
そうして、打ち上げられた大男へと、またもギュルギュルと接近していき、そして!!
「『ヘッド・クラッシュ』!!!」
回転によって赤熱したおでこを思い切り大男へと叩きつけたっ!!
「がっ・・・!!?」
この攻撃に、大男は完全に白目を剥き、地上へと落下していく。
ズシィンと盛大に落着した大男。
その姿は、土煙に包まれてしまう。
一方、攻撃を下側であるユキトはスマートに着地をするが、その前髪は先ほどの回転によって少し燃えてしまっており、おでこの面積が少し広がってしまっていた。
どう見てもユキトの勝利の構図だ。
しかし、ユキトの立ち姿に油断はなく、その視線も土煙へと固定されたままだ。
これが、いわゆる残心・・・そんな風にも思えるが、そうではない。
「あァ・・・ってェなァこの野郎ォ」
そんな声が、土煙の中から聞こえて来たからだ。
次の瞬間、ぶわっと土煙が晴れる。
姿勢から、どうやら大男が手で煙を払ったようだ。
大男は胸とおでこが少し赤くなってはいるが、ダメージなどないかのように振舞っている。
「ふん!」
「あァ!?何やってんだァ!?」
それを見たユキトは自身の髪を燃やし、ツルツルとなった強化形態にて向かい合う。
・・・それを見た大男の声から、この日一番の動揺が漏れたのもさもありなん。
相手が急に禿げだしたのに、動揺するなという方が無理なのだから。
ともかく、ユキトはさらにギアを上げ、戦いに臨むのだった。
【お知らせ】
お世話になっております、作者ことバタ足攣り太郎でございます。
これまで、作者は書き上げた途端に投稿するというスタイルをとって参りました。
ですが、少し執筆スタイルを変えようかと考えております。
具体的に申しますと、原稿ストックを作らさせてください。
ここから多忙となってしまうため、どうかご了承頂ければと思います。
さて、次回の更新は5月10日(日)午前6時の予定です。
また次回でお会いしましょう!




