第305話 力には力を
おはようございます、作者です。
4月25日18時13分に更新作業をしております。
さて、前回はレイカと謎の大男との戦いにユキトが乱入したところでしたね。
では、本編にどうぞ!!
「おいおい・・・化けもんじゃねェか。誰だよ、死にかけなんて言ったヤツァ」
ブーメランパンツ一丁になり、傷を気合一つで治したユキト。
雰囲気が別物となったユキトに対し、大男は冷や汗をかきながらも戦う構えをとる。
「ともかく、一先ず先手必勝ォ!」
これまでは受け身だった大男は、一転してユキトへと殴りかかる。
その動きはガタイの良さに反して素早く、しっかりと腰の入った姿勢でユキトへとパンチを繰り出している。
移動のエネルギーも乗ったその拳に対し、ユキトはその場から一歩も動かずにその場で殴り返す。
パァン!と相殺されたエネルギーが衝撃波となって周囲に広がる。
それは、一発に留まらず、大男が続々と繰り出してくる拳の数だけ、周囲を荒らしていく。
「オラオラオラオラァ!」
「ふんふんふんふん!」
しかし、それらは全てユキトに潰されており、おまけに拳を繰り出す度に大男の眉間に皺が寄っていく。
「っ!うおらァ!」
そして、大男が特に力を入れて繰り出した拳を、ユキトはあえて平手で受け止める。
その顔に痛みや恐怖、驚愕は浮かんでおらず、ただ瞳に闘志が宿るのみ。
「ハァッ!」
「うおっ!?」
ユキトは平手のままエネルギーを載せて腕を押し出し、大男はそれで弾かれてしまう。
「っつー・・・ンだよ、純粋なパワーじゃ完全にこっちの負けじゃねぇか」
そうぼやいた大男の拳からは、皮が切れて少しばかり血が滲んでしまっている。
「ならよォ・・・」
言いながら大男はジャンプして後退、ユキトと距離をとる。
そして、その側には生気のない虚ろなフードの男が二人。
大男はその二人の頭を鷲掴む。
「「・・・・・・!!!」」
すると、二人の男はまるで高熱が出た患者のようにガクガクと震えだし、フード上からでもわかるくらいに、その体から肉が、太さが、エネルギーが失われていく。
一方の大男の両腕には血管が浮き出て脈動している。
大男がフードの二人から何かを吸収しているのは火を見るよりも明らかだ。
ユキトは急いで大男へと踏み込むと、フードたちを掴んで確保しつつ、大男の腹に前蹴りを叩き込む。
両手をエネルギー吸収に当てている大男はその攻撃をガードの空いた腹で受けるしかない・・・と、思いきや、右足を上げてガードとしている!
「ぐっおおおおオオ!?」
だが、それでもユキトの蹴りを受け止めきれず、その両腕はフードたちから離れて、大男のみが後ろへと飛ばされていく。
ユキトは急いでフードの二人をレイカの元へと投げ飛ばす。
一見ぞんざいな扱いのように思えて繊細な投げ具合によって、レイカの目の前にフードたちがふわりと到着した。
「・・・まだ、息はありますわ!」
「すまないが治療を頼む!」
「心得ましたわ!」
すかさず憑依状態のまま、治療のために棺を二つ構築するレイカ。
一方、後退させられた大男は片足を上げた状態のまま、両腕をだらりと垂れ下げた姿勢で沈黙している。
いや、よくよく見れば、両腕の脈動が収まり、腕の先から徐々に色が変化。
肌の色が全体的にうっすらと紫色に染まっていくではないか!
「ふうゥ・・・まァ、こんなもんかァ」
紫を纏った大男は姿勢を直すと、両腕を額の前に持ってくる。
そして、すぐに退けると、そこには先ほどまでなかった螺旋状にねじれた角が生えていた。
が、
「だあァ、鬱陶しイ!!」
自らの手でそれを殴り折ってしまう。
「ふうゥ、さっぱりしたぜェ・・・さて、勝負の続きと行くかァ」
「・・・なんなんだ、今のは?」
あまりに意味の分からない行動に、ユキトも思わず問いを投げてしまう。
「あァ?細かいこと気にすンじゃねェよ。おら、続きだ続きィ」
しかし、大男は特に答える気もないらしく、纏う気配を一変させながらも、ユキトへと戦いの続きを促すのだった。
次回の更新は5月3日(日)午前6時の予定です。
また次回でお会いしましょう!!
追伸
久々にPSPでスタード〇イバーのゲームをやってるんですが、やっぱり面白いですね。
もちろん、スパ〇ボの最新DLCの影響です。
はっはっは・・・綺羅星!!




