第304話 激突、変化
おはようございます、作者です。
4月18日13時59分に更新作業をしております。
さて、前回は不審な男二人と戦っていたレイカの前に、謎の大男が現れたところでしたね。
では、本編にどうぞ!!
「おいおい、ずいぶんと手荒い歓迎じゃねえか。そんなに俺と遊べてうれしいってかァ?」
レイカの前に突如として現れた、モヒカン肩パッドの世紀末な大男。
そんなヒャッハーな外見に違わず、大男は舌なめずりをしながらレイカへとそう挑発をかける。
「・・・ハッ!!」
レイカはそんな癇に障る大男に対して言葉は返さず、代わりにイバラのツタで巨大な拳を形作り、それで大男へと殴りかかる。
「はっ。この俺にパワー勝負をかけようってか。甘ェんだよォ!!」
大男はレイカの拳に対して正面から自身の拳をぶつける。
ツタで編まれた緑の拳は、大男のシンプルなパンチによって一瞬で解けてしまう。
その先には、苦渋の表情を浮かべるレイカの姿が・・・
「あァ!?どこいきやがった!」
あることはなく、大男は周囲をきょろきょろと見回す。
そう、ツタの拳は単なる目くらまし。
レイカの本命は・・・
「上かッ!!」
上空に飛び上がり、落下と回転のエネルギーを加えたかかと落としだ。
おまけに、そのかかとには大きなトゲを生やして威力の底上げをかけている。
大男は咄嗟に両腕をクロスして防御の体勢をとったが、そこに思い切りレイカのかかと落としが直撃し、その足元が衝撃によってクレーター状に陥没してしまう。
「まだまだ、ですわ!!」
しかも、レイカの攻撃はそこでは終わらず、その背中から緑色の粒子の翼を生やし、勢いをつけて攻撃を後押しする。
だが、それでも大男のガードは崩せない。
「どぅおァ!」
大男は力を振り絞り、レイカのかかと落としを大きく弾く。
レイカはそれに逆らわずに受け身をとり、両者の距離がまた開いた。
「ハッ。やってくれるじゃあねェか。ますますそそられるぜェ」
「あなたのような下品な方はお断りですわ」
「強気な女も嫌いじゃない、ぜェ!!」
今度は大男がレイカへと踏み込みをかけて突進する。
「うぅおおおォ!?」
だが、それは割り込んできた影によって受け止められ、同時に体を掴まれて投げ飛ばされてしまった。
大男は咄嗟に受け身をとって着地。
「誰だァ、俺と美人の邪魔をするヤツァ!!」
そして、怒りのままに向けた視線の先にいたのは・・・
「・・・ハンッ。なんだァ、死にかけの木偶の棒じゃねェか」
「果たして・・・それはどうだろうな?」
鎧がひび割れ、腹から血を流しているユキトであった。
その姿はどう見てもひん死そのもの。
しかし、そこは我らがユキトだ。
「ふぅぅ・・・・ぬぅん!!」
気合を入れ、腹に力を籠めればあら不思議。
傷口が塞がって、出血も収まったではないか。
「零式」
『是。防護モードを解除する』
さらに、纏っていた鎧の展開をとき、その姿はブーメランパンツ一丁のいつもの形態へ。
一見、弱体化にしか見えない変化だが、大男は本能でわかってしまった。
「おいおい・・・化けもんじゃねェか。誰だよ、死にかけなんて言ったヤツァ」
ユキトの纏う雰囲気が、さっきまでとは別物だということが。
大男は、自信の発言を棚上げしつつ、冷や汗をかきながら戦闘態勢をとるのだった。
次回の更新は4月26日(日)午前6時の予定です。
また次回でお会いしましょう!!




