返り血のマヤ⑤
その頃になってボクはようやく少し歩くスピードを速める。
そうしてようやく敵の打撃攻撃が届くところまで近づいたボクにドラゴンの叩き潰し攻撃がくる。
それにボクはすぐに反応して右手を前に突き出して詠唱。
「水よ、その恵みにて守る盾となれ、ウォーターウォール」
先程よりも薄い水の壁をドラゴンの叩き潰す攻撃を行う手の前に展開する。
それだけでドラゴンの攻撃はかなりゆるくなり、ボクは歩いて避けることに成功する。
ふぅ……
ここまで苦労しておいてなんだけれど弱い。
それはリアルに近すぎるせいで俺TUEEという人がいれば簡単に倒せてしまうのだ。
本当に味気ないと思う。
でも気を付けないといけないのはゲームなので気力と呼ばれるものがあるというので、さすがにずっと魔法を連発するというのが不可能という点だと思う。
これによりどれだけ魔法による俺TUEEをしようとしても、使える数が限られてくればそれは叶わないものになるのだ。
それに魔法による強さはすなわち想像力の豊かさでもある。
ボクはずっと引きこもったりしていたためにネットでいろんなものを見ているのでそれを頭に描きながら魔法を展開しているのだ。
そう、魔法は良くも悪くもイメージ次第なので引きこもりが最強なのだ!
自慢じゃないけれど……
そんなことを考えながらもとうとう逃げようとし始めたドラゴンに右手を突き出す。
「水よ、無数の水滴となり、その弾丸にて敵を貫け、レインシャワー」
そして無数の水の弾丸がドラゴンを貫く。
「ギャシャァァァァ」
苦悶の咆哮をし始めたドラゴンは弱点の喉の部分をさらけ出す。
そこに魔法をボクは放つ。
「水よ、球となりて敵を撃て、ウォーターボール」
特大の水の球をイメージして放った魔法はイメージ通り、自分よりも大きな水の球を作り出した。
それをそのままドラゴンの喉にぶつけるように飛ばす。
「いっけー」
口の中で小さくそう声にして水の球はドラゴンの喉で弾けた。
そしてそれをくらったドラゴンは苦悶の咆哮をあげることすらできずにそのまま倒れた。
その時確かに自分の口元は笑みに変わっていた。
今更ですがウォーターボールとレインシャワーの違いについてですが、以下の通りです。
ウォーターボールはの水の球を作り出す魔法で、大きさはそれが想像ができればどこまででも大きくでき、速度もそれを想像できるなら可能である。
レインシャワーはまず複数の弾丸を飛ばすものなので、弾丸と呼ばれるものなので大きさは拳銃の銃弾の大きさほどだが、速度は想像しなくても速く、想像することにより更に速くなる。
というものです。




