この戦いで強くなる⑨
「ボクが攻撃を抑えます。
今のうちに周りから攻撃を!」
ボクはそう叫ぶとドラゴンの次の攻撃を見極める。
次は掴み攻撃か……
これの対処法は腰をかなり低くして掴んでくる手の下をくるりと回転するようにして避けながらその手首の下にしゃがむ。
ドラゴンは掴み攻撃をしようとしていたために手首の下でそれをやり過ごしたボクのことは見えていないだろう。
これぞ避けるプラス自分の小ささをいかした避け方だ。
だけれど少しでも気をぬいて一歩でも遅れたら掴まれるこのやり方はかなりリスクが高いものなのでそう何回もできるものではない。
だけどリスクを取らないと倒せない相手なのでそうもいってはいられないけれど……
ボクは手首の下からその手首の一番鱗の薄い位置を斬りつける。
だけれどこれでもたぶん敵を傷つけることもできないだろう。
そしてこれで敵にバレてしまった。
相当ドラゴンは怒っているらしく先程よりも鼻息があらい。
そして次の攻撃は……
「ドラゴンブレス!」
ボクは口が開くのと同時に駆けながら右手を前に出す。
「水滴よ、無数の泡となれ、ワンダーシャボン」
そしてドラゴンの口に向けて大量に泡を作りだす魔法を唱える。
それは増殖するようにドラゴンの口まで届いてドラゴンブレスの発動を少し遅らせているうちにドラゴンの口の下に滑り込んみすぐに足を踏ん張ってバック斬りを喉から顎に振るう。
「ギャァァァァァァァ」
初めて攻撃による怯みが目に見えて起こったところで周りから魔法などが飛んでくるがそれは全てドラゴンの鱗ではじかれた。
「くそ……」
「硬すぎんだよ」
「カナ、はやく」
「わかってる。
雷鳴よ、ただ一光の雷よ、この一矢によって敵を貫け、ライトニング」
だけれどカナさんがまたあの魔法を詠唱して放った。
その雷の矢はドラゴンの鱗を貫通してダメージを与えるとまたドラゴンの苦悶の声が聞こえた。
「よし……」
「いけるぞー」
その攻撃が効いたので喜んでいる人はいるが、ボクたちのパーティーと大学生のパーティーは誰も喜んでいない。
それはそうだ。
だって今まで効いた攻撃はボクが避けてなんとか当てている攻撃と気力をかなり持っていかれるカナさんのライトニングという雷の魔法のみだ。
もし勝とうとするならばここはボクについてこれる人がいないといけないがたぶん難しいだろう……
そう思っていいたら男がボクの横に一人並ぶ。
「アイバさん?」
「俺もいこう」
そしてロリコンアイバさんと一緒に並んでボクはドラゴンが態勢を整える前に突っ込んで行く。




