この戦いで強くなる⑤
そこでは大勢の人数といっても三〇人ほどの冒険者が詰め寄っていた。
そこにはあの大学生たちの姿もあった。
「おー、美少女さんたちういーっす」
「あ、アイバさんこんにちは?」
「おお、リアルではこんにちはだけどこっちだともう夜だしな、なんともいえないな」
「そうですね」
と言いながらも自分の中では引きこもっているせいで昼も夜もあまり関係ないとか思ってしまうのはボクの悪いところだと思う。
そんなことを考えていると先頭に立っていた人たちが中に入っていく。
「どうやら中に行くみたいだぞ」
それを見ていたアイバさんが行こうぜとばかりにそちらを指差す。
「そうですね」
そうしてボクたちのパーティーと大学生パーティーで混ざり合って中に入った。
「で、ドラゴンはどこにいるんだ?」
「ああ、それは俺も考えてた。
マヤちゃんは何かわかるか?」
「ボクですか?
そうですね、どこか特別なところにいるんじゃないかって思います」
「どういうことだ?」
疑問に思うみんなにボクは先程仮説を説明した。
するとアイバさんは驚いたように目をぱちくりとさせてこっちを見ていた。
そんなに驚くことだろうか?
途中の工程のところで気づくだろうと思っていたのだけれど、でもそうでもないようだ。
「すごいね」
素直に関心するエリンを見ながらもボクはそう?
と頭の中で疑問に思った。
基本的にゲーマーという人間はゲームに何度も挑戦してそのゲームの攻略方を編み出すものだけれどたぶんダイブゲームになってからというもの自分の技量によって倒せるゲームになってしまったために、ゲームでいうところの定石と呼ばれる長年ゲーマーたちが積み上げてきた戦略が意味のないものとされているのだろう。
そのせいでゲームの中でのモンスターを討伐する際の攻略方法を考えるということができなくなっているのだ。
でもこれは由々しき事態だ。
特にこのような普通ではないモンスターにはちゃんと調べてから倒すことにしないとこのゲームはリアルに近いためにドラゴンの知能がかなり高いのであれば今回の戦闘でボクたちの攻撃に対して何かしらの耐性を身につけられるとしたらそれこそもう太刀打ちできなくなるのだ。
だからこそここでは事前に情報をなるべく集めてから戦うのがいいはずなのに……
そう考えながらもボクは更に思考を巡らせていった。
この戦闘に初見で勝つために……




