この戦いで強くなる④
そうしてボクはその後はすぐに鉱山に向かうのではなくてまずはミレーネちゃんにドラゴンのことを聞いてみることにした。
「ドラゴンのことですか?」
「うん、この世界でのドラゴンというのがどういうものなのかよく知らないから聞いておこうと思って。」
「そうですか。
それでは知っていることを教えますね」
「うん」
「まず、ドラゴンというのはその単体の強さは測りしれないものと思います。
こんな言葉があります。
ドラゴンに遭遇したらただドラゴンの機嫌をそこねるなと……
ですがドラゴン自体を見たことがなかったものたちにとってそれは意味の不明な言葉だと思います。
ですがドラゴンを復活させて己の野望のために利用しようとしたゴブリンの連中は全てそのドラゴンたちに殺られたと聞きました。
なので間違っていないのです、ドラゴンを怒らせるな、逆鱗に触れるなって」
「そっか……
ドラゴンの逆鱗に触れると危ないっていうのはよく聞くことだけど、それ以外にもあるのかな?」
「そうですね……
ドラゴンは誕生した場所からの幻獣生物だといわれていますのでこの鉱山でも何か変化が起きているものとして考えてもらえればと思います。
というのが知っていることですね」
「そっか」
「はい」
なるほど鉱山にいたので鉱山で生まれたドラゴンと考えるべきか……
これはかなり有力な情報だ。
そう、鉱山で生まれたのなら主に鉱石などから形成されるものと考えるのが自然だと思う。
その鉱石などから形成されたドラゴンなら、体は鉱石のようなものが取り付いているので硬い?
いや、それではあまりにも普通すぎるような気がする。
だとするとそれではない。
だって普通の進化を遂げたドラゴンがリアルにいたのならそのドラゴンは戦いがあるごとに強さを増していくことになる。
それにあのドラゴンはどこかに行っていたのにあの鉱山に帰ってきたんだ。
それなりに理由があるはずだ。
鉱山……
そう鉱石なんかはただ硬いだけのものではない。
街で横目で見ていたことを思い出せ……
ここは鉱山なのに武器や防具以外に何かがあったような……
そう思いながら自分の手についたブレスレットが目に入った。
これだ!
そうだ、装飾品だ。
このブレスレットはメニュー画面を開くためのシステム的な要素のものではあるが、装飾品によるブレスレットなどはそういうものではない。
普通に考えてリアルではブレスレットなどの装飾品なんかをつけたところで何も起きないものだけれど、そこはファンタジーの世界。
装飾品にはそれ自体に特別な鉱石などを使用することにより、その鉱石などによって生み出されたごく微量の魔力が全身を覆いその効果を発揮すると。
ということはドラゴンはもしかして何かの鉱石を取り込むことによって耐性かなにかをつけようとしているかもしれない。
そこまで考えたところで鉱山の前についた。




