さぁ、初めてのクエストを始めようか④
宝石のようなものなのかな?
ボクはそれに近づくとそれを手に取る。
「えっと、リリース」
たぶんサファイアらしき鉱石なのでそれを頭の中で考えながらそう唱えたがそのアイテムは何も表示されない。
うん、やっぱりちゃんとアイテムのことを知っていないとダメのようだ。
でもこれは使えそうなので懐にしまっておいた。
そして少しこの辺りをぶらぶらと歩いていると、弓をもった女性が立ちあがった。
うん、小さい。
それによく見ると髪と眼が何かで塗ったような綺麗なブルーの色をしている。
そしてその少女はこちらに気づくと弓を構えた。
「誰です?」
どうやらボクの方を向いているのでこちらに話かけているようだ。
「えっと、マヤだけど」
「そうじゃないです。
どうしてここにいるのかを聞いているのです」
ですよね。
「えっと、ここに来たのはこの坑道の中に出てくるというモンスターを倒しに来たんだけど」
「そうですか、もしかしてそのモンスターのいる場所なんかは知っているですか?」
「ううん、残念ながらまだ見つけてないかな」
「そうですか……」
少し残念そうに言う少女は次にボクの後ろにいた二人を見ると驚いたように目を開いた。
そしてその二人もその少女を見ると驚いて、シズエが口を開く。
「あれ、なんでカナっちがこんなところにいるの?」
「シズエこそなんでいるのよ?」
「え、あたしはこのエリンとマヤやんと一緒に旅をしているからいるのだー」
どうやら二人の知り合いらしい。
でもこんなところで何をしているんだろうか?
と質問をしようかなと思っていると
「でも、なんでカナがこんなところにいるの?」
そうエリンが聞いたのでボクはなんとなく安堵した。
だって初めての人と話すのは本当は緊張するのだから。
そしてその質問をされたカナさんは少し考える素振りをしてから微妙な表情をすると一言。
「なんとなく?」
とだけ答えた。
なんとなくでこんなところに来るの?
とも言いそうになったけどこらえた。
だってカナさんは少し悲しげな表情をしていたからだ。
それは何かあることをたぶん表わしていているが二人は気づいていないようだ。
ボクはどうしたものかなと考えるがすぐにやめる。
だってこのゲームを始めてからもう決めたことだから……
少しでも変わろうって。
だからもしその内容を教えてもらわなくてもいい。
自分からちょっとでも行動したい。
そうじゃないとなんとなく自分にまた嫌気がさしそうだ。
だからボクは少し前に出ると、また少し口喧嘩を始めた二人を後ろに感じながらボクは口を開いた。
「どうしたんですか?」




