この街の謎を解け⑨
そんなことよりも、まずはシズエとかを何とかしないといけません。
近くに宿屋なんてないえすよね。
そう考えていると、むくりと小脇に抱えていたシズエが目を覚ます。
そしてすぐにある方向を指差した。
?
どういう意味?
そう思っても今はどこかに行かないといけないからね。
私はその方向に向かって歩きだした。
結果的にその場所にあったのは普通の家だった。
「ここ、私の実家みたいなものだよ」
「そうですか」
「はい、とりあえず入りましょう」
扉を特殊な技にて開錠したレイラはそのまま中に入り、私もシズエを引き連れてそれに続いた。
そしてその中にビックリした。
そこには掃除が行き届いた部屋があったのだ。
そしてレイラはというと一人の綺麗な女性と抱擁をかわしていた。
でもこの家は使いやすそうに整っていて、見ているこちらもビックリするくらいだ。
それにレイラと抱擁をしているのは誰なんだろう?
そう思っているとその女性がこちらにやってくる。
素直に綺麗だと思うその女性を前にして改めて考えると、似ている。
レイラに……
「わかりますか?
そうですレイネはレイラお姉さまの妹です。
以後よろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」
私が無難な挨拶を返したところで右手で握っていたシズエが手を振りほどく。
そしてそのままの勢いで外に出ようとしたところで、シズエをとめた。
「どこに行くの?」
「助けに行く」
「どうやって?」
「のりこんで」
「助けられるの?」
「わかんない。
でも行かないと」
「それは……」
「無理っていうの?
あたしはできると思うな。
それにあたしは助けないといけないの」
どうやら決心は揺らがないみたいだ。
助けたいというのは私も同じだ。
だけど、どこからマヤのところに行くのかがわからないのだ。
だから私はどうしていいのかわからないでいた……
※
強制ログアウトしちゃったか……
仮想世界での戦闘不能に陥ってしまったために二四時間のログイン禁止だ。
せっかくかっこよくレイラさんを守れたのにこれじゃ意味がないかな。
そう思って苦笑いをもらす。
それにしてもたぶん、あの様子だとボクの体は捕まってしまったと考えたほうがいいだろうと思う。
そうするとログインした時には捕まった状態からどうやって反撃に出るかだろう。
そう僕は捕まって終わりのような王女ではないことを教えてあげるためにも……
今は寝ようと思う。




