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リアルオンライン  作者: 美海秋
鬼畜王女様っていうのもなんだか新鮮だねー byシズエ
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この街の謎を解け③

だけどそうそうまくいくものではないのはこのゲームがリアルすぎるせいか、それともボクが王女という役割のためか……

「ここに王女がいますよ!」

ボクが宿に戻ろうとしているとそんな声が廃墟のような家から聞こえる。

なんで王女っていうのがバレたんだろうという疑問が頭をよぎるがそんなことを考える暇もなく人の喧騒が広がっていく。

くそ、集まってくるのはやくないか?

ボクは建物に隠れるなどをするなどして逃げようと心がけたが、見つかってしまう。

くそ……

どうしよう。

合流できないまま焦っていると右手を不意に掴まれる。

「えっ……」

見つかってしまったのかと思ったら手を掴んだ相手は汚れた服を着た少女だった。

「こっちに来てください」

そしてすぐにどこかに向かおうとする。

これもイベント?

そうして連れてこられたのは崩壊した教会の跡地だった。

そしてそこには一人のNPCの少女の頭を握る男がいた。

NPCの少女は連れてきてくれた少女と瓜二つの顔をしている。

「お、やっぱりこの方法で正解だったか」

「ゲス」

「おうおう、王女様よ。

そんな顔してたら可愛い顔が台無しだぞ」

「黙れ、ゲスが……」

ボクはキレていた。

リアルだがなんだか知らないけれど、NPCが考えたように動けるからって……

こんな行為をボクは認めない。

このイベントの理由はわかる。

だからこそこいつはここで倒す。

頭の中が冷徹に冷えていくのを感じながら前に一歩踏み込んでいく。

だけどまだ距離は届かない。

男の方もこちらを面白げに見つめるとショートソードと思われる剣を引き抜いた。

だからどうした?

心の中でその剣を嘲笑ったボクは剣を腰から抜かない。

疑問に思いながら男がこちらに踏み込んでくる。

左からの右斬り払いかな。

それを読んで右手の下からの掌低で剣を叩き上げる。

頭の上を剣が通過するのを感じながら不思議そうにする男の顎を左足による後ろ回し蹴りをはなつが後ろに下がることでかわされる。

ふーん、動けるな。

それを右肘による肘打ちを男のみぞおちに当てる。

「ぐは……」

吹き飛ぶ男を無視しながらも警戒はしておく。

さすがにあの一発ごときでは沈んでいないと思う。

今のうちに捕まっていた方の少女をこちらに引き寄せようとしたところで慌てて離れる。

その少女が握っていたのは脇差だった。

それを懐から抜いているのはボクを攻撃しようということだろうと思う。

それにしてもおかしいことだらけだと思う。

いろいろ話しがかみあわない。

ここに連れてきてくれた少女はどう見てもこの攻撃をしようとした少女のことを助けようとしていた。

だけど助けようとしたはずの少女はボクのことを狙ってきた。

ちょっとね……

NPCが自由に動けるからってあんまり自由すぎるっていうのもよくわからない。

と思っているとボクのことをここまで連れてきてくれた少女が攻撃しようとした少女が満面の笑みで迎えていた。

あ、わかってしまった。

あの攻撃しようとした少女……

ヤンデレだわ……

そう考えているとガレキの中から男が立ち上がってくる。

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