この街の謎を解け④
ってやっぱりこんなことを考えている場合じゃない。
ヤンデレ少女は少女に任せるとしてまずはこのゲスだな。
立ち上がってこっちに向かってくるゲス男の縦斬りを回転で避けて、その勢いで裏拳を右肩にえぐりこむ。
「ぐぅ……」
右手に持っていた剣を左手に持ち直したゲス男のわずかの間に更に追撃をするために左後ろ蹴りを右肩スレスレに放つ反動にて更に回転をしながら姿勢を下げて剣先の下を通すようにして足払いを行う。
だけどそれはゲス男がなんとか下がって避ける。
ふふふ……
楽しいなー。
本気のバトルはやっぱり楽しい。
それが自分の体を使ったものだとしてもだ。
ボクは更に距離をつめる。
たぶん今笑っているだろう顔を思いながらもボクは右手の掌低を右肩にかすめるように狙う。
それを避けることを見越してあえて外す攻撃を放ったのをゲス男はボクの予想と同じように避ける。
そしてすぐさま左手による剣の振り回しのように適当に繰り出してくる横斬りをバックステップでかわして、両手による掌低……
命名、掌低剣戟をみぞおちにめり込ませる。
入ったー。
家の中で何度も繰り返した、打撃攻撃の練習がこんな時に役に立つとは思わないけれど。
でも引きこもりになったからと行っていた自己流護身術が役に立っているのは確かだ。
上から下にねじり込むようにして繰り出したので攻撃はクリティカルに入っているはずだ。
ちなみにその攻撃を受けたゲス男は倒れたまま動かないのでたぶん、もう起きることはないだろうと思うけど念のためということで、剣を教会のガレキを上から叩きつけるようにして折っておいた。
ほい、終了っと。
そしてあの少女二人の方に視線を送ると、ヤンデレ少女ではない方の少女がこちらに向けて何度も頭を下げていた。
それにボクは笑ってこたえておく。
うう……
隣のヤンデレ少女の視線が怖い。
だがここでいろいろ情報を聞いておかないと後々がめんどくさくなりそうなので少し距離をあけたままで話しをする。
「あの、聞きたいんですけれど、なんでボクのことが王女だとわかったんですか?」
「それは、これをもらったからだよ」
そうして何かが書かれている紙を渡される。
そこにはボクによく似た似顔絵が描かれていてしたには王女を見つけろの文字がおどっている。
これが正体か……
「これってどこにあったんですか?」
「どこにということじゃなくて、配っていましたよ」
「誰が?」
「えっと、特徴は覚えていないんですけど、受け取ってくれた女性に踏ませている気持ち悪い人でしたということくらいですかね」
うっわー、あの林道で踏んだ人っぽい……
「そっか、ありがとう」
「そんなこと、こちらこそありがとうございました」
有力な情報を手に入れたボクはゲス男をパンツを残して脱がすと、それでゲス男を縛っておいた。
そしてまたレイラさんたちと合流するためにまた隠れながら行動を始めた。




