新しい街を目指して⑦
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とりあえず落ち着いたボクたちは周りを警戒しながらもその林道を進んだ。
この林道大きすぎると思うくらいに長い林道だったけれど、その後はトラブルもなく地図で確認する限りではもう少しで出口という辺りでそれが起きた。
やっとこの薄暗い場所から解放されると感じたボクは油断していたその存在を……
ニュルリという音と共に伸びてくる触手が気持ち悪くもボクの足に絡みついてくるのを感じた瞬間に視界が逆転していた。
「きゃーーー」
これって、この感触ってもしかしなくても触手だよね。
ボクは振り払おうと何度も手足に力を込めるが、それをあざ笑うかのように力を触手は強めていく。
そして服の下に触手が入りこんできた。
「ひゃう……」
冷たくてねっとりとした感触に変な声が漏れたところで更に触手が侵入をしようとした時にそれはきた。
「火よ、球となりて敵を撃て、ファイアボール」
シズエから凛とした声が響いたと思うと、火の球がプラントの触手に向かって飛んでいく。
そうして触手が焼き切られてボクは地面に足をつける。
「ありがとう、シズエ」
その魔法を放ってくれたシズエはこちらに微笑みかけると次の魔法を詠唱していた。
「火の加護よ、我が武器に宿れ、ファイアプロビデンス」
シズエの持っていたバスターソードが火を浴びたように燃える。
あれって魔法なんだ。
あれで切り刻んだりするのかな?
そう考えていたがそれは違った。
そう、このゲームの魔法はイメージによって明確な発動の仕方をすることがわかっている。
するとシズエはバスターソード全体に広がっていた炎を先端部分に集約させた。
そうしてまた詠唱を始める。
「灼熱よ、相手を閉じ込める牢獄になれ、ファイアスパイラル」
詠唱されたのは敵の周りに炎の渦を螺旋のように回転させて維持する魔法だ。
するとプラントは元々が草のモンスターであることは明白なので、炎の渦に飛び込むことはせずにその場で動かずにいる。
そしてシズエはここまでを一通りの流れでやってしまうと、その炎の渦めがけてバスターソードを思いっきり振り上げる。
そうして炎の渦がなくなる瞬間にそのバスターソードを振り下ろした。
「すごい」
戦いなれているやり方だ。
相手モンスターに攻撃をさせずに自分のみ攻撃を当てていくように戦闘を組み立てていくこれはやり慣れている人の戦い方と思う。
それもそうかな、ステータス事態もボクなんかよりもかなり高いんだから。
でも幾つかの疑問がある。
それは他の魔法を使えるというところだ。
どういうことだろう?
そう思った時に息を切らして二人が追いついてきた。




