新しい街を目指して⑥
※
その少し前。
マヤとシズエが走り去って行くのを見ながら私はこの下にいる人をどうしようかと考えていた。
「うん?
エイングさん?」
「知り合いなのレイラ?」
「そうですね。
知り合いですかね」
人がいる前でもマヤが言うと変わらずドМになる変態さんが言葉を濁すなんて珍しいなと思っているとレイラは言葉を続けた。
「えっと、この人は私よりもすごい変態でして、どの人でもいい変わりものなんですよ」
「どの人でもいい?」
「そうですね。
この人は相手がどんな人であれ、罵ってくれて踏んでくれさえすればそれでいいと考えるような人です」
「ということは?」
「えっと、ほっておいても大丈夫だということですね」
「そうですか」
「はい」
ということでその更に変態は放置する方向で話しが進む。
ああ、なんであんなところに寝ているのかというのは触れてはいけないと思う。
「それではどうやってあの二人に追いつくかを考えましょう」
「そうえすね。
といっても私はご主人様の場所を把握しておりますが」
どうやって二人のところに行こうかという話しになったとたんにレイラがそう言うので少し焦る。
「どうしてですか?」
「それはご主人様に鍛えられたからです。
そう、あれは少し前のことです……」
あ、これ話し長くなるパターンなので割愛させていただきます。
ちなみに私が聞いた限りでは、目隠ししてお城の中に放置して、王女様が行った場所を辿っていくというものだったらしい。
ちなみにこの変態ドМさんは完璧に辿ったために、気持ち悪いと言われながら踏まれたと興奮気味に話していた。
そりゃね、私だってマヤみたいに可愛い人に踏まれたりしたら興奮するけど……
ハッ……
おかしくなっているね私。
なんで私までМになり始めているのだろう。
はぁ、やっぱりレイラと二人だとなんだか変な感じだな。
早く合流しないとね。
私はメニュー画面から地図を開いてから、レイラにマヤのいる方向を指で示してもらう。
「どうやらこの林道の出口方面に向かっているみたいですね」
「それなら行きましょうか」
「そうですね」
そうしてなんとも本当は似たものの二人は二人に合流するために歩き始めた。




