新しい街を目指して②
「それじゃ、ノスタイルに向かって行進開始ー」
「おおー」
「「待ちなさい」」
そしてボクとシズエはノイの家を出た後すぐに街の外に向かったところで二人に捕まった。
「装備をちゃんとしてからでないと危険です、ご主人様」
「シズエも道具とかまだ買ってなかったでしょ」
「「うん」」
そうしてボクはレイラさんに、シズエはエリンにそれぞれ連れて行かれた。
その後はボクの思っていたとおりあれやこれやと服を選んで着せるレイラさんの着せ替え人形みたいな感じとなっていたけれど、長いスカートはやだというボクの意見から、スカートはフリフリのミニのやつになってしまった。
「これって防御力って大丈夫なの?」
思わずそう口にするとニヨニヨをレイラさんに笑われる。
「大丈夫ですよ。
ある偉人は言っていますよ。
”当たれなければどうということはない”と……
なのでこの防御力がほとんどない防具でもなんとかなりますよ」
「そうですね……
ってそんなことできるかー」
「なんでですか?
先程も私とあのメスの攻撃を簡単にいなしたじゃないですよ」
「え、あれは奇跡だと思うけれど」
「奇跡?
そうは見えなかったんですけど……」
「そうかな?
たぶん何か見間違いだと思うけど」
ボクはその話しをそうきりあげるとスカートを少し持ち上げてからレイラさんに微笑む。
「これでいいですよ。
これ以上選んでも変な服になりそうだし、エリンとシズエを待たせてしまいますし」
「確かにそうですね。
それでは行きましょうか」
支払いを済ませたボクたちはそのままシュトレイヌの街門に向かった。
途中ジロジロと見られたが気にしないことにする。
というよりも今更気にしたところで何かが変わるわけでもないのでもう諦めていた。
そうして街門まで来た時には無数の好奇心の視線でボクたちを見ていた。
それはそうだ。
ボクたちのパーティーは中身が残念なレイラさんを含めて三人が美人ばかりなのだ。
ちなみに今更ながらみんなの特徴を見てみる。
レイラさんは最初のとおりの人なのでスルーかな?
あ、でも先程のお店で新しい服を買っていたのでそれを言っておくと、ボクと同じ服の色違いバージョンだと言っておこう。
ちなみにボクよりも身長や胸が大きいために服が少しパッツンとしていて可愛い衣装がアダルティーな衣装に様変わりしている。
次にエリンはもの静かなイメージ通りにロングのスカートのドレスのような衣装ではあるが靴はブーツで裾も動きやすいように少し結んで短くしているというものだ。
逆にシズエは胸元が大きく開いたポロシャツにホットパンツといういでだちだ。
全員軽装備というのもなんだか変な感じでもあるが、ここはリアルにより近いゲーム。
防具などを下手につけて自分らしい動きができなくなると困るとレイラさんが防具選びの際に言っていたのだ。
でも靴はしっかりしたものをとも言っていたのでボクもブーツにしておいた。
これは戦闘になったとしても動きやすいようにするためだ。
まぁ、簡単に言うと現実で戦うならこんな装備でというものだ。
ちなみに武器だけは持てないだろうというものを持っているのでそちらも今更だけど確認する。
ボクの剣は普通のなんともいえない剣だ。
短剣とロングソードの中間のような長さながらも刀身は意外にも綺麗な光沢に包まれているという一品だ。
エリンのものは赤銅のブロードソードでレイラさんのものは二刀流の小刀、一番すごいのはシズエのバスターソードだ。
シズエの身長の三分の二ほどあるその剣はリアルでは持てないだろうという装備のボクたちは冒険に旅立った。




