こんな理不尽変えてやるんだ⑤
「ごめんなさい」
その声が二人に届いたところで、たぶん二人の目の前には引き分けの文字が表示されているだろう、それも部外者からのだ。
まぁ、そんなことよりもボクはこの状況をどうやって抑えるかを考えた末に決める。
着ていた服のスカートの裾を両手に優雅に持ち上げて、最高の作り笑顔をすると言う。
「私の勝ちですね」
そしてそれを聞いた観客たちはポカーンとしていたのをすぐに改めて、歓声をあげた。
「可愛いー」
「一瞬だったな……」
などという言葉を聞きながらボクはレイラさんを引っ張り、シズエさんがエリンさんを引っ張ってあのお店にやってきた。
「今日ははやいわね」
お店”ノイの家”にやってきたボクたちはとりあえずシズエさんと目配せしあって、エリンさんとレイラさんを対面に座らせた。
そしてすぐに言い争いが始まる。
「なんで止めたのですかマヤ様、こんなメスなど私が倒してしまえたのに」
「いいえ、私がこんな人に負けるわけないでしょ。」
「追いつけていなかったのに?」
「それは私の速さにでしょ、この自称マヤを傷つけていない人」
そんなに言い合わなくてもいいでしょ……
というかそっちが勝手にやりだしたことだろうがよ。
ああイライラする。
という段階を言い争いの中で思ったボクはぶちりときた。
「いい加減にしろ!」
二人は先程までは言い争っていたのに、すぐにビクリと体を膠着させる。
「いい加減にしろよ。
そもそも僕はそんなこと望んでいないだろうが……
というか何も言っていないのに勝手に決めるな。
わかったな?」
「「はい」」
っていけないいけない、冷静に冷静に……
「そ、それとレイラさんには反対されるかもしれないけど、できれば一緒に冒険したい。
エリンさんとシズエさんと」
「喜んでー」
嬉しそうに言うシズエさんは無視するとして、ボクはレイラさんの方を見るが難しいような表情をしている。
仕方ない、奥の手を使うとしようかな。
だからこそボクは本当はきりたくなかったカードをきることにした。
ボクは隣に座っているレイラさんの耳元に口をもっていくと囁く。
「ボクに負けたんだから従えって言ってるんだけど、メス豚。
それもわかんないの?」
するとレイラさんが壊れたように目をカッと開くとハァハァと危ない吐息を漏らし始めた。
そして座っていた椅子から降りると地面に腰を下ろして口を開く。
「ハァハァ、わかりましたです、ご主人様。
この嫌で汚らしい私のことを連れて行ってくださるのなら構いません」
「うん、わかったよ」
そうしてドМモードを発動したレイラさんの言葉により、ボクの仲間は二人増えることになった。
ということで第一章はここまでです。
次は第二章になります。
いつも読んでくださっている方ありがとうございます。
読んでくださっている方を励みに頑張っていきますのでよろしくお願いします。




