こんな理不尽変えてやるんだ②
それでも絶対に裏切らないNPCのレイラさんとは一緒にどこかに冒険に出かけていいみたいだ。
それはたぶんレイラさんの優しさなんだと思う。
だからボクは冒険だけでも、二人だけしかいないパーティーだけどやろうと思った。
そしてボクとレイラさんはさっさと宿屋をチェックアウトすると道具屋にて回復するためのポーションなどを買う。
そこはゲームと同じか……
でも昨日の料理は美味しかったな。
そしてそんなことを考えてから慌てて首を振って忘れる。
忘れるんだボクは、昨日のことは全部。
だけどそう考えるほどに思い出してしまう。
ボクはそれほどまでに本当は望んでいた、人ともう一度話しをしたいって……
でもできないよね。
本当に諦めようとした時に、昨日の女性冒険者、エリンさんとシズエさんに出会った。
「あー、マヤー」
こちらに気づいたシズエさんはブンブンと手を振ってくれて、ボクも手を振ろうとした時にレイラさんに止められる。
「マヤ様!」
ボクは上げようとしていた手を下げた。
不思議そうにこちらを見ているシズエさんとは別にボクを、いやレイラさんを注意深く見ていたエリンさんはこちらにあゆみよってくる。
そしてエリンさんがボクを掴んでいた手を外した。
「マヤは嫌がっているように見えるけど?」
そしてエリンさんはそう挑発するように言うと、レイラさんがエリンさんを睨む。
「それはあなたには関係のないことだと思いますけど?」
「ある。
昨日一緒にご飯を食べた中だもん」
「はぁ、晩食を共にしただけで親しい中だといいますか?」
「それはこれからなるのです。
今はただ困っているマヤを助けたいから……」
「困っているのですか?」
そうレイラさんに問われるがボクはどう答えていいのかわからない。
だって本当にどうしたいのかわからないのだから……
だけど沈黙を困っているものとして判断したエリンさんは言う。
「困っているじゃないですか。
だからこそ、マヤには私たちとくることが最善だと思いますが?」
「そんなことありません」
「それだったら、決闘をしませんか?」
「それで決着をつけようというのですね?」
「そうです」
「いいでしょう」
そうして二人はボクの意見など関係なく道具屋を出る。
「あはは、ごめんね……」
そして申し訳なさそうに謝るシズエさんと一緒に後についていった。




