進みだす王女の冒険記⑨
「それでは、私からはこのゲームの基本的なところから行きますね。
このゲーム、クリエイティブオンラインファンタジーワールドでは世界の時間は一日、二一時間の一週間が八日の設定になっています。
太陽が出ている時間は一一時間、月が出ている時間が一〇時間と別れています。」
「そうなんですか?」
「はい。
そしてこのゲームには私たちも干渉することによって世界が動いていくことになります」
「どういうこと?」
「そうですね、簡単に言いますと、私の行動によってこの世界は変化していくということですね。」
それは……
凄すぎることだ。
基本的にRPGのゲームとは決められたストーリーが一つある中でそれをどうやってこなすのかという過程が違うだけであって、最終的なところは変わらないのがそうだ。
だけどこのゲームではそうではないというのだ。
すると例えば誰かが街のNPCなどを処刑すれば、そのNPCは消え、街の中で何かが起こる。
リアルにより近いという要素はここにもあったんだ。
ボクはより一層真剣に話しを聞いた。
「次にこのゲームではいろいろなことがリアルと同じ要素として現れるということです」
「同じ要素?」
「そうです。
例えば先程食べた食事によって元気を取り戻した私は体力が回復するということや、このお店のようにゲームの世界でプレイヤーでさえお金を払えば家を買ってお店を開けます。」
「それは今のことでわかったけど」
「ですよね。
それではマヤさんの知っていることはありますか?」
「ボクか……
それじゃ、ステータスのことについては何か聞いてますか?」
「ステータスですか?
一応はそうですね、ですがこの称号というものについては何も聞いていないです」
「えっと、それではその称号についてですね。
その称号というのはこのゲームでの自分自身の役割を示しています。」
「「え?」」
知らなかったんだ本当に……
確かに最初に称号の説明を受けてしまえば、自分自身がそう進んで行かなければならないと考えてしまうからだ。
それだとなんだかそれに縛られているみたいになっちゃうのか……
あのドМさんなら喜んで受け入れるような情報だけど、というよりもこんなに勝手に言ってしまっていいような情報なのだろか?
そう考えてうーんと頭を唸らせているとお店のドアがすごい勢いで開かれる。
「マヤ様!」
そして入ってきたのはドМさんだった。




