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残念なイケメンとの過ごし方  作者: M maker
残念なイケメン
11/14

先生、八方美人な女性は油断ならないですよね。

よく行く内科で、インフルって言われたことないんだけど

僕としては、全く信じてないんだよなぁ 六月

――――――――――――――――――― 11th accident ――――――


5月下旬、撮影は一通り終了、

僕たちのグループはオリジナル動画作品完成に向けてスパートをかけていた。


東条「ですから!たかが学生の催し物で、

   本当にキスする必要なんて無いでしょう?」

オリエンテーション用に、席を多少変更されたクラスの前方で、

東条はチームリーダーである板垣と、原稿担当班たちに

その大きな力強い目を見開いて、口を開いていた。


沙良「ラストシーンの白雪姫が目を覚ますシーン、

   演技じゃなくて実際にやった方が盛り上がるんじゃないですか?」


女は愛嬌を地で行く女、本吉沙良のそんな言葉でグループの皆は、

悪い方向へと導かれていったのだ。

40人近い激流の流れに逆らう、唯一の魚というか鮫は

たった1人で戦っていた。

そんなとき僕と坂下はというと・・・


坂下「旦那!あの沙良さんとキス出来るってマジかよぉ!

   羨ましいぜ旦那!」


まだ決定した事項でもないのに、はしゃぐ親友の坂下は

初めて公園に捨ててあるエロ本を発見した中学生の様だ。

ヘイヘイ落ち着けよボーイ、今どきキス如きでそんなに

取り乱すものじゃないぜ?


六月「お、おおおつつけよ坂上。僕がキス如きで喜ぶ男に見えるのか?」

おかしいな。マイハート六月とリアル六月に多少のズレが生じているような。

坂下「見えるよ旦那!あと俺の名前は坂()だぜ!?」


平均以上のルックスを持つ女子とのキス、

それなりに心躍るものがある。

しかし好きでもない男子と、そう簡単に演技とはいえ

キスが出来るものなんだな。とか考えていると当の沙良さんが話掛けてきた。


沙良「六月君は?私とじゃ嫌・・・かな?」

お、なんだこの魅惑的な間の区切り方?!

誘ってるよこの(ひと)!絶対誘ってるよ!


東条「人無君がどうとかじゃないの!

   学生の出し物でそんな・・・キスなんて

   先生も何とか言って下さい!

   保護者の方に後で、何か言われるかもしれないんですよ。」

そう言われ流石の盛岡(独身)も、少し考え込む


すると、編集班の常にチュッパチャッ○ス舐めてそうな学生が、


「先生、大丈夫っすよ。今編集ソフトとか発展してるし、

 学生の技術でもキスしてるように編集が出来ましたとか

 何とか言って、皆で口裏合わせればいけますよ。」

お、いけいけ!僕のファーストキスまであと一歩なんじゃ!


盛岡「そ、そうか?んー、でもなあ・・・」

昨今のご時世モンスターペアレンツと世間では騒がれ

学校教師としても事を荒立てそうなものには、身を引いてしまうのだろう。


「先生、、それに俺たち・・・ありのままの作品を作りたいんすよ。

 そうじゃないと()る人達も、納得して感動してくれませんって」

有名な映画監督にでもなったつもりなのか、

多分見に来る親御さんたちそんなに深く作品を楽しもうとしてないぜ。

子供が作ったものを見たいって気持ちだけだと思うぜ。


盛岡「お、お前ら・・・、先生感動した!

   よーし、後のことは俺に任せろ!お前らの青春を俺にも見せてくれ!」


グループ一同「「「おおおー!」」」

な、なんだこれ金○先生か

こういう熱いのが一番苦手なんだよな。。

ニヤ動とかの松○シューゾッオの動画は好きなのになんでだろ。



ふと目を前にやると、クラス前方で椅子に腰かけ嘆いているのであろう東条と、

前に歩いていく沙良さんが見えた。


東条「おかしいわ。こんなの、だったら私がキャストを」

沙良「あら東条さん、自分の思い通りに事が運ばないのが珍しい?」


東条「本吉さん。そんなんじゃないわ

   ただ、学生の催し物でそこまでする必要があるのか。

   そこが不思議だっただけよ。」

沙良「本当に、本当にそれだけ?私のキスの、

   王子様の相手が、六月君だからじゃなくて?」

東条(この子は私より優位に立ちたいのかしら、

   それとも人無君のことを本気で?)

東条「あなた、もしかして人無君のことが好きなの?」

片方の頬のみを上げたその笑みは、いつもの愛嬌がある笑みとは異なり

とても卑しく見えた。



沙良「まさか」



坂下「旦那ー、美女が二人並ぶと絵になるよなぁ」

六月「そうだな、ポチ」

坂下「ポチ?!」



   




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