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少年漫画ヲタは異世界がわからない。  作者: 志麻大紅
第2章 少年漫画ヲタは異世界の歩き方がわからない。
17/23

少年漫画ヲタは説明がわからない。②

「質問はないな。さあ、次は私の見える範囲についてだ。田中に聞いていると思うが私には見える範囲が限られている。」

そう、俺たちは木曜日ミノタウロスのモウと対峙した後、田中さんと出会い田中さんから女神様が見える範囲は限られていると聞いた。しかし実際に見える範囲がどこなのかは聞いていない。




「魔王に侵略される前は自分の魔力を異世界全体に拡散しすることで世界中が見えていたんだ、でも魔王との戦闘時追い詰められた私は奴を倒すため拡散された魔力を集めたんだ。まあ結果はこの(よう)にこちらの世界に逃げる始末になってしまったがな。」

なるほど、女神様が異世界の全てが見えているわけじゃない理由がわかった。


それを聞いた田中さんが続ける

「そして私たち店員がこの扉を通ることで女神様の魔力を浴び私たちが1度通った所やその周辺には女神様の魔力が残り、女神様が監視可能になります。もちろん、魔力を浴びたあなた達自身も女神様に見られていることになります。ついでに魔王軍になった店員たちの身体に付いた女神様の魔力は魔王の魔力で吹き飛ばされています。」

なんとなくだけどわかった。


「そして正直に言おう、今の私が見れるのはオープンとネクストとその周辺だけだ。この先はこの前みたいに魔王軍が近づいているという情報を得ることもできない。」

女神様が宣言した。



「質問です。なんで女神様はスズキの襲撃がわからなかったのですか。」

暗城さんが尋ねた。


「俺は魔王軍管理の施設にいた。魔王軍の施設周辺は女神の魔力の欠片など消し飛ばしちまうほど濃い魔力で守られている。それが女神が俺の動向を探れなかった理由だ。」

鈴木がなんかしゃべってる。偉そうだな。


「ほかに質問はあるか?ないなら次は鈴木と田中からの説明だ。」

今度は女神様が椅子に座り鈴木と田中さんが立ち上がる。




「これは俺たちが魔王軍に潜り込んでいた時に得た情報だ。」

また鈴木が偉そうに話し始めようとした。


「潜り込んでいたのは私だけです。あなたは本当に軍に入って『ひゃっはー!』とか叫んでたじゃないですか。」

田中さんがツッコんだ。鈴木が何も反論できずにいる。ざまあみろ。


「魔王軍の内部について少ないですがいくつか話そうと思います。まず疑問に思ってませんか?なぜ女神様に依頼され魔王軍と対峙していた者が魔王軍に入れていることを。」


「確かに、それは不思議ですね。」

暗城さんが不思議に思うってことはライトノベルでもこういう展開はあまりないってことだろうか


「魔王は強ければ誰が自分の下についてもいいんです。たとえそれが元敵でも自分の力で脅せば逆らわないと思っているのです。そしてそれは私を除けば事実だったでしょう。」



そういえば田中さんは魔王軍に潜り込んでこっちの世界に戻る隙を探していたって言ってたな。


「次に幹部の数です。これについては正確な数はわかりませんがこの店の店員だけでなく元々異世界にいた者たちの中からも幹部になっているものがいるそうです。おそらく私と鈴木さんを抜いてもかなりの数がいるでしょう。」


「質問です。女神様からこの店の店員は全員魔王軍幹部になったと聞きました。では元々このお店で働いていた方は何人なのでしょうか?」

暗城さんナイス質問!


「いい質問だ。13人だ。でそこから田中とクズを抜くと残り11人。つまり幹部は最低でも11人はいる。」


「なるほど……。」


「では説明は以上です。」

9時半、説明はぴったし1時間で終わった。店は10時開店なので後の30分は女神様たちは開店準備をするのだろう。漫画でもそうだが説明回って驚愕の情報がありすぎて脳パンクして一番重要な事しか覚えてなかったりするよな。数時間後には思い出すんだけど。今日だってそうだ。


ロリババアのことしか覚えてない。


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