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少年漫画ヲタは異世界がわからない。  作者: 志麻大紅
第1章 少年漫画ヲタはラノベ女子キャラの強さがわからない。
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少年漫画ヲタはラノベ女子キャラの強さがわからない。③

俺の目の前をオレンジ色の閃光が走った。

俺のところに振り下ろされるはずだった右手と剣は消えていた。


「ぐわぁぁぁぁぁぁ!!!」

右手がなくなったモウが叫んでいる。


「今です!輝崎さん!」

左の方から聞こえた声の主は暗城さんだった。


「お、女!アイツらはどうしたんだ!」

モウも暗城さんに気づいた。


「雑魚さんたちなら私の電撃で一瞬でしたよ。それよりいいんですか?あなたの相手は輝崎さんなのでしょう?」

まったくかっこいい言い方をしてくれる。そんな言われ方したらやるしかないだろ。


「あ?」

モウがこっちを振り向いた。


「てめぇ、また腕伸ばしてるのか。懲りない奴だな。」


「覚えておけモウ。少年漫画の主人公は諦めが悪いんだ!」


「くらいやがれ!」

俺は後ろに目いっぱい伸ばした右腕を前に突き出しモウの顎にパンチを命中させた。さっきの俺は命中するところまでイメージができてなかったのかもしれない。意外とイメージし続けるってのは大変だ。


「やりましたね!」

左から暗城さんが近づいて来た。

モウが気絶している。確かに倒したみたいだ。だけどほとんど暗城さんのおかげな気がする。


「ありがとう、暗城さん助かったよ。今の技は『あのワン』の技なの?」


「いえ、今のは『どこかの魔法の大辞典(ディクショナリー)』に出てくる第三位の電撃使いの能力者の技です。金属を飛ばしています。『あのワン』もいいのですがどうしてもこっちをやってみたくて。」

すごい早口で言う暗城さんかわいい。


よくわからないけどそのキャラの能力がすごいってのは目の前の光景を見ればよくわかる。


「ライトノベルではこのくらい強いのが普通なの?」

俺は今後のためにも聞いておいた。


「そうですね。普通ってわけではありませんけど。わりと世界を混乱させるレベルの女の子とかは出てきますね。私は混乱させたくないので使いませんけど。」

今なんて言った。女の子って言った?


「え~っと、女の子でそんな強いの?」

少年漫画でも強い女キャラはいるからあわてるほど驚きはしないがまさか表紙をあんな感じで可愛く飾ってる女の子たちが少年漫画女キャラと同等の強さと思わないじゃん。


「あ、私が使った能力も女の子の能力ですよ!」


ガサッ


後ろから物音がした。俺は思い出した。まだ魔王軍幹部タナカが残っていることを。


と思っていたが

「ま、魔王軍を倒してくれたんですね!」という声が後ろから聞こえた。そう遠くない瓦礫の影から女の子が出てきた。茶髪でツインテール、元の世界で言うなら中学生いやもしかしたら小学生くらいの小ささの子だ。


「見てましたよ、特にお姉さん!すごくかっこよかったです!お姉様とお呼びしてもよろしいですか?」

その小さな女の子が暗城さんに抱き着いて言った。なんかいけないものを見ている気がする。


「やめてください。第三位の実力とキャラには憧れてますが。そっちには憧れてません。」

なんか暗城さんが笑顔で断っている。ちょっとあの笑顔は怖い。


「さっき追いかけられてすごく怖かったんです!」

だとしたらおそらく俺たちが村に入った時に聞いた悲鳴はこの子のものだろう。


「なんか私がちょっと瓦礫をいじっていたら、怒られて〇△×%$#$〇□△……」

なんか落ち着きのない子だ。でも落ち着かせる必要がある。まだこの村には幹部がいるのだから。


「ま、まだ魔王軍はいるんだ。だから隠れていてほしい。え~っとタナカって幹部がいるらしいんだけど知らない?」


「タナカは私です。」

このツインテールの少女が何かとんでもないことを言った気がする。俺と暗城さんは時が止まったかのように静かになった。


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