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元魔王の剣  作者: 鵙来 蜜柑
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マリーとグリュエール②

「昇格試験の結果を聞きにきたんですが……」


「はい。ではギルド証をご提示ください。

 ……マリーさんとモーティマさんですね。少々お待ちください」


 二人のギルド証を持って、職員が急ぎ足でカウンター裏にある扉へ入っていく。


「合格できてんのか……緊張するな」


「うん……そうだね」


 マリーは合格だって先に聞いちゃってるからかな?

 ちょっと気まずそう。


 数分でギルド職員の人が戻ってくる。

 同じタイミングでギルド長も階段を降りてきた。


「お待たせ致しました。まずマリーさんですね。おめでとうございます」


 そう言いながらマリーにギルド証と布袋を渡した。

 あ! ギルド証の色が変わってる!

 あれで冒険者ランクがわかるようになってるんだ。


「ありがとうございます!」


 マリーは嬉しそうにギルド証を見つめてる。

 合格だってことはわかってても、やっぱりこうやって目に見える形でランクが上がったんだってわかると、嬉しいものなのかな。

 布袋の中には魔石を売却した分のお金が入ってるみたい。


「次にモーティマさんですが……」


「モーティマさんには私から話しましょう」


「あ? 試験官の人じゃねえか。なんだ? 俺は不合格だったのか?」


「いえ、結果についてお話があるので、会議室まで来て頂いてもよろしいでしょうか」


「おいおい、結果を聞く為に会議室? 結果くらいここで教えてくれよ」


「……わかりました。実技試験は問題ありませんでした。ですが、筆記試験の点数が低すぎまして」


「くっ……」


 筆記試験の点数悪すぎって、モーティマ!

 どんな問題だったのか見てみたいな。

 マリーは満点でモーティマはボロボロ。僕だったらいい点数とれるのかな。


「なので、補習を受けて頂いてから、再度筆記試験を受けて頂きたいと考えておりますが、いかがでしょう」


「それで点数よけりゃ、合格にしてもらえるってことか?」


「ええ、そうです」


「ならやるに決まってるだろ。いつやるんだ?」


「モーティマさんが良ければ、すぐにでも補習を始めます」


 あ、不合格じゃないんだ。

 まだ合格できる可能性があるなら、頑張れモーティマ!


「わかった。今からやるぞ。

 マリー、そんなわけだから俺は行ってくる。無事を確認できたし、そのうちまた会えるだろ」


「あっ……私は」


「ちょっと待って、二人とも! あたしのこと忘れてない?」


 モーティマが補習を受けに行こうとしたところで、グリュエールが声をかけた。

 モーティマは絶対忘れてたね。話そうって言ってたこと。


「ああ、そうだったな。補習受けるから時間なくなっちまった」


「それが終わるまで待ってるから大丈夫。それまでマリーと話してるから。ね!」


「えっ!? あ、はい……」


「どれくらい時間かかるかわからねえんだぞ?」


「大丈夫だって言ってるでしょ? ほら、さっさと受けてきな!

 イリーシス。あたし達が使っていい部屋は?」


「補習は第三会議室を使いますので、その隣の第二会議室を用意しておきました」


「ありがと! じゃあ行こうか、マリー!」


「えっ? 会議室?」


 グリュエールがマリーを引っ張って階段を上っていく。

 どこで話すとか、話の内容とか何も言ってないから、マリーが困ってるよ!


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