第七章 3
星空を眺めた・・・
「・・・」
色んな事を考えていると・・ちぃが恋しくなってきた・・
「俺も・・まだまだやな・・・」
カバンを開けた
「?・・・写真が・・無いな・・・手紙もや・・・」
昨日病室で見たときに・・終い忘れたのか・・
「もしや・・ちぃが・・・」
そんなはずは無い・・・最後に会話をした時には退院することで嬉しそうにしていた
もし・・知っていたとしたら・・何か言ってきてただろう・・
それが無かったって事は・・・写真を見てはいない・・
そう思った・・
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「千佳の部屋」
千佳は手の中にある写真と手紙を見つめていた・・・
『ちぃちゃん・・どうしたの?』
千佳は何も言わずに唇を噛みしめた・・
裏側向きの写真を自分へ向けた・・・
「あっ・・」
そこにはウエディングドレスを着た自分の姿・・・
ドレスを着ながら甘え抱きついてキスをしている自分が写っていた・・
「なんでぇ・・・どうしてぇ・・」
涙が溢れだし止まらない・・・
手がわなわなと震えた・・
「うっ・・うっ・・うっ・・わぁぁぁぁー」
何故・・何故・・こんなに大事な人を思い出せないの・・・
どうしようもない気持ちでいっぱいになった・・・
『もしかして・・・』
千佳は立ち上がり洋服タンスを開けた
そこには写真で着ていたウエディングドレスとカクテルドレスが入っていた・・
千佳は下をうつむいた・・・
「あの時も・・・ここにあっただね・・・」
「ここは貴方の部屋じゃなくて・・二人の部屋だったんだね・・・」
「ごめんなさい・・・思い出せなくて・・ごめんなさい・・・」
『ちぃちゃん・・・。』
『あの人・・・辛かったんだろうな・・・』
『うん・・・』
「もしかして・・あの人・・来ないつもりじゃ・・・」
そんな思いが脳裏をかすめた・・
『ちひろ・・ちひろ・・あの人・・あの人・・』
『どうしたの?どうしたの ちぃちゃん!』
千佳は口に手をあて声にならない声をようやく出して泣いた・・・
『あの人に・・・』
ちひろもちぃの気持ちが分かった・・・
『待ってすぐに連絡してみるから!』
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