アコウクロ 第七章
ちぃとちひろは部屋へ向かっていた
『ここだよ』
ちひろが部屋を指差した
『あれ・・?』
『どうかしたの?』
『あそこ・・私の部屋なの?』
『そう聞いたけど・・』
『あの人の部屋じゃなかったんだ・・・』
『来た事あるの?』
『うん・・一回・・外出許可が出た時に・・・』
『そっか』
胸騒ぎがした・・・
『ねぇ、ちひろ・・・あの人・・本当にここが私の部屋って?』
『うん、そう言ってたし私・・昨日泊まったし・・・』
『私には・・・あの人の部屋だって・・』
「・・・二人の部屋だったんだ・・・」
千佳は呟いた・・・
『きっと・・・サプライズなんだよ!』
『そうかな・・・』
『そうだよ!こっちもビックリするくらいの御馳走を二人で作ってやろうよ!』
ちひろは満面の笑みでそう言った
千佳は何か心に引っかかりと不安が残っていた・・
二人は荷物を置き買い物に出かけた・・
『ねぇ・・ちひろ・・』
『なに?』
『あの人・・・来るよね・・』
『当たり前じゃん(笑)来るよ!』
ちひろは何の疑いも無かった
千佳に取ってこうして料理の材料を買うのもある意味初体験で何かもが新鮮だった
沢山の事をこれから知っていく
思い出していく・・
こうして妹が協力してくれる・・あの人が・・・
とても大切な人・・・
大切な時間・・・
過去に何があったかは知らない方が良い事もある・・・
そう言った彼・・
何故・・私達の関係を話さなかったのか・・・
それにも何か理由があるのか・・・
ただのサプライズなのか・・・
これから始まる明日に不安や哀しみは欲しくない・・
彼が来たら・・・ちゃんと話を聞こう・・
きっと話してくれる・・
そう信じた・・
『ねぇ!すき焼きにしようよ!』
『鍋か・・いいね』
『彼は・・すき焼き好きなの?』
『うーん・・分かんない・・だけど・・そうだったような気がする』
『思い出したの?』
『ううん・・そうじゃないけど・・何となく・・何となくだよ・・』
『そう言うの大事だね(*´∀`*)』
『だい・・じ・・ うん。そうだね(*´∀`*)大事だね』
買い物を終え部屋へ戻った
部屋に着くと二人は料理を始めた
ある程度の準備が進むとちひろが言った
『ちぃちゃん荷物片づけちゃいなよ!私が後はやっておくから』
『いいの?』
『うん。久々に帰ってきたんだからゆっくりして(*´∀`*)』
『じゃあ甘えようかな(*´艸`)』
千佳は荷物の整理を始める事にした
「あの人が来る前に綺麗に片付けて・・化粧もして・・」
「今までの感謝とこれからの時間を大事にしたい・・・」
片付けを終えるとシャワーを浴びる事にした
『ねぇ、ちひろ・・あの人が来る前にシャワーしてたいんだけど・・いいかな(笑)』
『いいんじゃない(笑)びっくりするくらい綺麗になって驚かせてやればいいよ!』
『うん(*´∀`*) 同じ顔が二人だとどっちが私か迷うかもしれないしね(笑)』
『ハハッ(笑)』
京介・・・。
「もう・・・準備してるんかな・・」
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