第六章 6
『ちぃ 電話や・・』
千佳は携帯を受け取った・・・
「もし・・もし・・」
「あっ・・お姉ちゃん? 私、ちひろ!分かる?」
「・・・あっ・・あの・・双子の・・」
「そう!」
「ごめん・・まだ何も思い出してなくて・・・」
「うん・・聞いてた。でもね私達は双子でしょ!きっと何か通じる部分があると思うし、これから何か思いだすよ!」
「う・・うん・・」
ちひろの言葉に何か強い想いの様なものを感じた・・・
京介はち千佳とちひろの会話の邪魔にならないように再び喫煙所へ行った
「あ・・あの・・写真・・見ました」
「写真?」
「うん。家族の写真・・」
「あぁ 3人で写ってるやつかな?」
「うん」
「びっくりした?」
「うん。自分がいるみたいで・・」
「双子だからね(笑)」
「うん・・。」
最初は少し緊張していたが少しずつ気持ちが和らいできた・・
「ちぃちゃんが入院した事を知らせに来てくれた時にさぁ・・撮った写真なんだよ」
「うん・・・ねぇ・・」
千佳は京介の方を微かに見た
「あの人の名前・・・教えて・・」
「本当に・・覚えてないの・・」
「・・・うん・・」
「お願い・・教えて・・」
「ダメよ・・・ちぃちゃん・・・彼の為にも・・直ぐじゃなくても思い出すまで頑張ろう・・」
「いくら考えても どんなに思い出そうとしても思い出せないの・・・うっうっ・・・」
千佳は泣き出してしまった・・
ちひろは何度も教えてあげたい・・・心の中の葛藤に揺れた・・
「・・・ちぃちゃん・・私も・・知らないんだ・・・」
「えっ・・・そうなんだ・・・」
「大丈夫。双子の力がきっと・・思い出させてくれるよ!ねっ」
「うん・・」
「じゃぁ・・・彼と代わってくれる?」
「・・うん・・」
千佳は真っ赤な目をしながら携帯を持っていった・・
『どうしたん・・』
千佳は携帯を渡すとに抱きつき泣きだした・・・
少し戸惑ったが千佳の髪を撫でた・・
「もしもし・・・どないしたん・・ちぃ・・泣いてるで・・」
「・・・思い出せないのが・・・相当・・辛いみたいだよ・・・京ちゃん・・・」
「・・・そっか・・・。また 連絡するよ・・ごめんな」
「うん・・ちぃちゃんをよろしくね」
「あぁ・・。」
電話を切った
『ちぃ・・・』
『ごめんね・・・ごめんね・・・』
『泣くな・・なっ、ちぃ・・』
『うん・・・』
『部屋に戻ろう・・・』
二人は病室に戻った・・・
。




