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第五章 完結

二人は希望が丘に向かった



『ここなんだ・・』



『そうだ、さぁ行こう』




京介は無意識に千佳の手を取り展望台を目指した



千佳は一瞬ドキッとしたが言葉には出さず手を引かれ歩いた



「うれしぃ・・」



ほんの数分歩くと一面の星の空が見えた・・・




『わぁ・・凄い・・』




包み込まれるような・・


吸いこまれるよな気がした・・




『どうや・・星・・近いやろ?』



『・・・うん・・・』




小さな声で返事をした・・


何故か涙が込み上げてくるのが分かった・・・



それを必死で隠そうとしている自分にも気が付いていた・・・




『・・・どうしたん・・ちぃ・・』



『分かんない・・分かんないよう・・・』



『ちぃ・・』



『どうして私はあなたの事を思い出せないの・・・』




ちぃは号泣した




『ちぃ・・別に思い出さなくても、こうして今一緒にいれるやないか・・』



『違うもん・・違うもん・・』



『・・・』



千佳の肩を抱いた



『ちぃ・・』



『はぃ・・』




京介はもうこれ以上苦しめたくない・・そう感じ始めた・・




『俺の名前はな・・・』



『待って・・言わないで・・お願ぃ・・・』




涙声だった




『自分で・・自分で思い出したいの・・・そうじゃないと・・意味無いよぅ・・・』



『・・・そうか・・』




自分が千佳の傍に居る事で苦しめている・・・



ただ一緒に居れればいい・・それだけでいい・・・



身勝手な想いだったのかもしれな・・・




『ごめんな・・なんか・・余計苦しめてしまったな・・』



『違うの・・違うの・・嬉しいの・・でも・・なんか・・自分の中で何か切ない想いが込み上げて来て・・』



『そうか・・・』



1時間後・・。




『帰ろうか・・・』



『うん・・』



『遅くなってしまったな・・今日はどうする?病院にもどるか?』



『・・・何処か・・泊ろうっか・・・(*´∀`*)』




千佳は恥ずかしそうに言った



『いいよ』




二人は丘をおり始めた




『ねぇ、あなたの部屋は近いの?』



『うちか?・・・ここから・・20分くらいかな・・』



『一人暮らし・・だった・・よね?』



『あぁ・・今はな』



『・・・今は・・なんだ・・』



『そうだ(笑)』



『もー!ムカツク!!(笑)』





千佳はジェラシーを感じたと同時に・・・


もしかして前に一緒に住んでいたのは自分かも知れない・・・





そう感じた





『ねぇ・・あなたの部屋が見たい・・・ダメ?』



『・・・部屋か・・・散らかっているし・・タバコ臭いしな・・・・』




『ねぇ・・ダメ?・・』




千佳は縋るような目つきだった・・・



『分かった・・だけど少し片づけたいから待ってくれるか?』



『私がやってあげる!!』



『いや・・それはいいよ・・(笑)』



『えー(笑)』




色んな事が頭を過ったが・・・



ここで何も思い出さない以上・・・



部屋を見せても何も変わりは無いかも知れない・・



無理に断る様な気持ちにはなれなかった・・

























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