第三章 4
~過去の会話の回想~
近くにある星の見える丘に歩いて向かった。
『ちぃ・・・これからは、ずっと二人で居れるといいな・・・』
『(*´∀`*)だいじ。』
ちぃは空を見上げて星を眺めた
京介はベンチに座りタバコを吹かすと
千佳は固まったように動かなくなっていた・・・
『おい ちぃ?』
『はぃ・・』
千佳は泣いていた・・・
『どうした』
『星・・見てたら、涙、止まらない・・・なつかしい気持ち・・・』
『星・・・』
『本体・・星好きだった・・・うれしいと・・・かなしい・・ふたつある・・・』
『・・・そうか・・・』
京介は思い出した・・・
ちぃは星が好きだった・・
ちぃはふりかえり・・
『ありがとう。京介さん・・・』
本当の千佳を感じた瞬間・・・だった・・
京介は夜空を見ながら沢山の事を振り返った・・・
自分の犯した過ちを悔むかのように・・・
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後日
千佳は再度下を向き2秒・・・・
正面を向いた。
『はい・・・。』
『本体のちぃか?』
『はい・・』
『少し、聞きたい事がある・・・薬の常用状態。 不安定になった時の自分・・・』
『・・・そんなに長く出ている事は出来ません・・・薬は・・日に10袋・・・。』
『10・・・?・・』
『寂しいとき、自殺しようとするから無理矢理・・止める・・・』
『それは誰が・・・止めるんだ?』
『・・・私が・・・私を止める・・』
ちぃは沢山の涙をこらえた・・
「自殺したいのは・・・私の方・・・」
そう思って何度も考えた・・
実際は・・・自殺をしようとしていたのは自我では無く本体であった・・
『薬も止めれなかったのか?』
『・・・薬なんて・・薬じゃなくて・・・』
物静かに語るちぃ・・
その先にある本当の気持ちが言えなかった・・
『ちぃ・・ごめんな・・・辛い思いばかりさせて・・死んじゃダメだ・・必ずお前を幸せにする・・』
『京介さん・・・気付いてくれた・・・私、寂しかった・・・今・・嬉しい・・』
本体への侵食も始まっているのか・・・・戸惑いを感じた・・
どちらも本当の千佳・・
京介にしてみればどちらも大事にしたい・・
そう思うのは本心であったが、本体の気持ちを考えると
何とかしなくては・・何とかしたい・・
元々は本体の体であり、意思であるのだから・・・
胸を締め付けれらる様な想いであった。
その夜、千佳を抱きかかえながら京介は眠りに着いた・・・




