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処刑寸前の悪役令嬢ですが、中身が不思議ちゃんオタクなので推しを幸せにすることにしました  作者: 花の香り
変装して、いざ王城へ

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絡み合う問題と進まない未来

私は仕事を終えたあと、改めて今の状況を整理することにした。


まず最初――

私は、推しであるフェリシアの体に転生した。


しかもタイミングは最悪。


処刑当日。


状況も理解できないまま必死に生き延びて、結果的に処刑は延期。


そのあたりから、ようやく「本当に転生したんだ」と実感し始めた。


しかも、安心する暇もなく次のイベント。


――実家への帰省。


本来なら、フェリシアは処刑されて終わる。

その後の話なんて原作には存在しない。


だから当然、何が起こるかなんて知らなかった。


実家に帰ると、待っていたのは冷たい態度。


ベネディクト様とは表向きこそ婚約関係だけど、実際はほぼ婚約破棄状態。


……それは、後に届いたあの手紙ではっきりした。


さらに新しい婚約者候補まで突きつけられ、私は逃れるために条件を承諾。


その条件を達成するため、メイドとして働き始めた。


――結果。


リーゼ様と出会い、

事件に巻き込まれ、

怪我をして、

ベネディクト様から手紙が届き、

あたふたしている間に期限を過ぎた。


……うん。


改めて整理すると、だいぶ終わってる。


そして仕事復帰した現在。


リーゼ様は部屋に閉じこもり。

側妃様は私を犯人扱い。


……まぁ、実際関わってはいるんだけど。


あー……。


まだ国札どころか、メタルすらまともに稼げてないのに、問題だけはどんどん増えていく。


本当なら全部放置して逃げたい。


でも、メイド長に完全にロックオンされている以上、解決しないわけにもいかない。


それに――


リーゼ様には元気でいてほしい。


子供は部屋に閉じこもるんじゃなくて、外で元気に遊ぶものなのよ。


そして、今一番心配なのは――


ベネディクト様。


手紙以降、まったく音沙汰がない。


表向きに婚約破棄を宣言してくるかと思ったけど、その様子もない。


様子を見に行きたい。


でも。


『二度と私の前に現れるな』


あの言葉が頭から離れなくて、会いに行く勇気が出ない。


……なんだか原作より、関係が悪化してる気がする。


胃が痛い。


とにかく今は――


問題を解決して、硬貨を稼ぐ。


それしかない。

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