第167話:8時間の列車、富良野から千歳へ
■Scene1:旭川駅、朝の出発
朝8時。
凛奈は旭川駅のホームに立っていた。
スーツケースを小さく転がしながら、今日の目的地を確認する。
「旭川から富良野、そして千歳……8時間、か。
ちょっとした“旅の1日”だね」
売店で買ったのは、旭川名物のいももちと手作りきなこ大福。
コーヒーを片手に、列車は静かに動き始めた。
■Scene2:富良野、窓からのラベンダーの風
1時間後。
車窓に広がったのは、富良野の丘陵地帯と咲き始めたラベンダー畑。遠くには牧草ロールと点在する牛たち。
観光客:「あれ、ラベンダー……早咲きですね!」
凛奈:「この時期でも、香りがふんわり届くんですね……」
駅に降り立つことはなかったが、
列車が数分停車した際、売り子から富良野オムカレー弁当を購入。
(これ、玉ねぎが甘くて美味しい……キムチにも合いそう)
■Scene3:再び車窓と、静かな想い
列車は再び走り出す。
道中は時折、揺れが強くなりながらも、穏やかな時間が続いた。
凛奈はノートを開き、旅の記録を綴っていく。
『今日は事件がない。けれど、人の“暮らし”が流れる車窓の外には、見えない優しさがあふれている』
お昼を過ぎ、凛奈は**帯広で買っておいた“豚丼風キムチ”**を小さく口に含んだ。
(どんなに遠くに来ても、香りだけは“私の居場所”を教えてくれる)
■Scene4:夕暮れの千歳駅、そして休息の宿
午後4時。
ようやく千歳駅に到着。
8時間の長旅に、少し肩を回す凛奈。
「……もう少しで北海道編も終盤。
でも、まだ何かが起きそうな気がする」
チェックインしたのは、駅前の実在ホテル『ホテルグランテラス千歳』。
温かい接客と、地元野菜を使った味噌スープの夕食が身体をほぐしてくれた。
■Scene5:夜のひとり言、空の下で
ホテルの部屋のカーテンを開けると、空には星。
凛奈は静かにキムチを一口。
『一人で旅していても、“人の記憶”に触れられるだけで、
その日が意味を持つ。
そしてまた、次へ進む。』
凛奈:「……次は、未解決事件、だね」
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