あらすじ・登場人物の紹介
ここまで読んでくださっている方へ。
本日から尚典編がスタートします!
本作は「隆造編」第十三話直後の外伝です。
シリアスな本編とは打って変わって、
明治東京の日常コメディになります。
肩の力を抜いてお楽しみください。
もし「この先も追いたい」と思っていただけたら、
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尚泰王の嫡男
尚綾の弟
――尚典。
王府時代は
冷徹・プライド高き王子として
知られていた。
東京駅――
まだ汽車の煙が空を覆う明治の朝。
尚典は背筋を伸ばし、
紺の礼服に身を包んで立っていた。
「ふむ……ここが東京か」
王府時代の気品を胸に秘めつつも、
首都の喧騒に足を取られ、
ほんの少しだけつまずく。
傍らで従者が手を差し伸べ、
そっと王子を支えた。
「殿、お気をつけくださいませ」
「うむ……
これは、失礼にはならぬだろうな?」
尚典は自問する。
干しアワビのように硬く、
しかしどこかもろい心を抱えながら、
彼の東京生活は今、
始まったばかりである。
手紙はすでに用意されていた――
姉・尚綾と隆造の夫妻に向けた、
近況報告用の手紙だ。
「尚典殿、今日も天然爆発中」
と書かれる未来を、
王子自身はまだ知らない。
そして、
東京での初めての社交界デビュー。
伊藤博文の指導のもと、
干しアワビ王子の天然ギャップが
華やかな明治の社交界に
小さな嵐を巻き起こすのであった。
※外伝・尚典編は全5話です。
登場人物一覧
・尚典
干しアワビ王子。
王府時代のプライド高い王子
→ 東京で天然お上りさん化
・従者
王子の安全&情報伝達担当。
手紙で隆造夫妻に報告。
・尚綾
姉。手紙で爆笑担当。
・隆造
元家臣で義兄。手紙で爆笑担当。
・伊藤博文
社交マナー指導役。
尚典の天然を軽くフォロー。
・尚泰
父。紹介役。




