マティブ視点③
今回でマティブ視点終了&短いです。
「おいマティブ。邪魔だ、俺にもフィルを見せろ」
空気読めよ。フィルは今僕と話しているだろ
僕はドイン兄さんの無神経さにイライラしつつ、 引き続きフィルに話しかけた。
「はいはい。兄さんはせっかちですね。ねぇフィル?」
「うるせぇ!」
これ以上からかうと兄さんは手が付けられなくなるほど暴れるので、僕は渋々場所を交換した。
「ようフィル。ドイン兄さんだぞー 」
「ダァ!!」
ドイン兄さんの(無駄に大きい)体で見えないが、フィルはどうやら兄さんに挨拶しているようだった。
その様子が想像でき微笑んでいると、ドイン兄さんが急にこちらを振り返った。
「おいマティブ。フィルは俺の方が好きっぽいぞ」
兄の言葉で微笑みが凍り付いたのを自分の事ながら理解する。
しかもドイン兄さんが得意そうな顔をしているのが更にムカついた。
右手に魔力を集め、魔法を放とうとしたとき――
「ドイン、勝手なことを言うのは止めなさい。フィルがびっくりした顔してるわよ?」
――母さんの言葉が聞こえ、その内容に踏み止まる。
それと同時に、自分がこんなにも人の事で一喜一憂しているという事実が不思議で、思わず笑みが込み上げてきた。
そのうち母さんの言葉で不機嫌な顔をしていたドイン兄さんも笑い出し、フィルもキャッキャと笑い出した。そんな僕達に母さんは微笑んでいた。
フィルという新しく出来た僕の弟は、僕の退屈だった世界に色をくれた。そしてその世界は、 彼と出会う前の白黒の世界に戻りたくないと思うほど輝いていた。
マティブ兄さんが完全にブラコンになってしまいました。
キャラを書き出した頃にはもっとクールなキャラになるはずだったのに。 あれれ…?
でもマティブ兄さんの昔からの悩み的なのを書けたんで結果オーライ? かなと私は思ったり思わなかったり。
次回今まで描かれなかったお父さんが出ます!
えっ?なぜ今まで出てこなかったって?…わっ忘れてたわけじゃないんだからね!(忘れてました)




