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爺さん技術者、異世界で二度目の人生  作者: りょお@夜の全裸中年男性


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第006話 ビフォーアフター!の前にワシって何が出来るん?

 まずは自分の家を「ビフォーアフター」して、魔術ではなく技術のお披露目をしようかと考えたエド。

 駄菓子菓子、技術も何もない世界で前世の様な技術を広めるには、まず持って魔法で「チート」しなきゃならん。

 でも、ワシってどこまで出来るんじゃろ?


 水回り系をメインに「ビフォーアフター」して、技術を世に広めようと考えたエド(ワシ)でも、その前に大きな難問が立ち塞がる。


 どうやって前世で使ってた道具を再現する?


 まずはポンプ。鋳物を作る技術はあるだろうが、摺動部(擦れる所ね)の密閉をするには前世ならゴムパッキン一択。だがこの世界にあるのか?無かったら代わりのものはあるのか?

 ポンプの下に付けるパイプもそうだ。一定の長さ太さの鉄パイプが作れるのか?

 トイレもそう。陶器を焼く技術が無ければ、これもまた無理が生じる。

 最後の浄化槽。形は作れるだろうが、問題は水の浄化処理。バクテリアなんか探し出すなんて無理。他に汚水を処理出来るような手法を考えねばならない。


 一つ難問が出てくると、芋蔓式に他の問題も出て来てしまう。流石に0(プラス75)歳の「のーみそ」には処理能力が追いつかない。たちまち頭の中がぐるぐるして来て、眠気を催す。


 エレナのおっぱいに頭を預けて、ウトウト・・・。


「あらあら、エドったら寝ちゃったのね。じゃあ、ベッドに行きましょうねぇ」

 エレナの呟きが聞こえたか聞こえなかったか。エレナにベビーベッドに寝かしつけられたエド。スヤスヤと寝ている様だが、夢の中では・・・。


『おーい、ガイア。ちょっと話がある』

 早速、ガイアを呼び出したワシ。

『おや、寝たんじゃ無かったんですか?』

『色々考え始めたら、頭が茹ってきたんでな。眠くなったんじゃよ』

『でも、寝てる暇が勿体無いから、夢の中で私とおしゃべりをしようと言うわけですね』

『ああ、前世じゃ夢の記憶なんぞ残らんかったが、こっちじゃしっかりと残る様じゃし、夢の中の方が周りを気にせずに済む』


 前世なら夢の記憶なぞ、簡単に忘れてしまっていたが、こっちの世界に来るとはっきりと覚えてる事が殆ど。なら、夢ん中で問題を整理すれば、起きてる間の時間が有効に使えると気付いたんじゃ。


『お前さんの能力に、物体を作り出す能力ってのはあるのか?』

『ええ、有りますね。幾つか種類分けされてますが、どの様な物がご所望で』

 モノを作り出す能力にも幾つか種類があるようだ。当面、ワシが必要とするのは無から作り出す能力が必要じゃ。


『ワシの前世で使っていた様な物体を、ほぼ完全に無から作り出す能力なんじゃが』

『それなら「クリエイト」ですね。頭の中に作りたい物をしっかりとイメージしてから詠唱すれば、物体が現れます』

『それで作った物体じゃが、エネルギーが必要じゃとしたらどうなるかの?ワシのいた世界じゃかなりの物が電気で動いていたが』

『ならば、そこだけは魔石を使ってエネルギーとすれば良い訳です。その様にイメージをすると、上手く生成されてきます』

『昔ならコンセントや電池ボックスのあったところに魔石を嵌め込むような感じでイメージするんじゃな?』

『それで充分です。そして魔力の届く範囲ならば、リモコンでしたっけ?あの様な機能も付けることが出来ますね』


 なんとまあ、こうも都合の良い能力があるとは。

 そうと判れば、こっちの世界じゃかなりの「オーバースペック」なものを作り出して、あとはこちらの世界に合わせてデチューンすれば良いな。


『余りにも「オーパーツ」の様な物は作らないで下さいね。この世界の人間の理解力を意識して作って下さいよ?

』

 やけに釘を刺してくるな。どのみち、作ったモン全て「オーパーツ」化するんじゃないかのぉー。ま、とりあえずは一度寝てから、クリエイトのお試しでもしてみるか。


『作るなら、積み木とかの当たり障りのないもので願いますよ!』

 ワシゃまだ1歳にもなっとらんのだぞ。いきなりとてつもないモン作ろうとは・・・しないぞ?


『ではまずはクリエイトのスキルを授けます。あとサーチのスキルがあれば良いかなぁ?』

 ん?サーチのスキル?探すスキルはそうすぐに使う当ても無さそうじゃが。

『いえ、さっきトイレの後始末をどうしようか?って考えてましたよね。それならスライムが有効です。スライムも色々な種類がありまして、ゴミ処理をさせるならスカベンジャースライムを捕まえて来た方が宜しいでしょう。スライム探しの時にサーチを使えば、見た目は同じ様に見えても、細かい違いが分かるようになるので、お得ですよ』


 ふむ、浄化槽にはスライムか。作る目途が付いたら親父殿をけしかけて、スライム狩りにでも出かけてみるか。

 それと、クリエイトの練習はまず、ワシの部屋にあるものをコピーして作ってみるかの?それなら、部屋にあってもスルーしてもらえるじゃろ?と、考えたエド。暫くは部屋の中に転がっているものを片っ端からコピー製造することで、クリエイトの能力を磨いていくことにした。



 生後半年で最初の能力「クリエイト」で遊び始めたエド。

 流石に、トンデモなモノを作るのはやめておいて、近場にあるものをコピーするという、地道な行動ですね。でも、そんな地道な行動ばかりしてると、モヤモヤしたものが溜まりそう・・・。


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