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爺さん技術者、異世界で二度目の人生  作者: りょお@夜の全裸中年男性


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第025話 さ、やりますか。

 新居も内覧したし、さあビフォーアフター!と思ってたら、フォレストキャットを家族に迎えるイベント発生。

 今度こそビフォーアフターイベント突入です。

 フォレストキャットの「クロ」が新しい家族になったリッチモンド家。

 1歳児(とはいえ成長著しいので見た目は3歳児くらい)のエドを背中に乗せても、すたこら歩けるので、いつの間にかエド1人で散歩に出かけるようになっていた。

 無論、「あの」フォレストキャットである。変な奴が手を出すわけがない。エドの安全は担保されたも同然だった。

 そうなると、エドのやることと言えば一つ。新居のビフォーアフターである。朝飯を済ませるとそそくさとクロと連れ立って新居へと向かう。

 最初の内覧の時に親父殿から家の鍵は預かっていた。

「エド、どうせ色々と屋敷を弄りたいんだろ?なら、お前が鍵を持っていた方が良いだろう」

 うーん、理解力のある親父殿で良かったワイ。


 新居に着くと先ずはクロを裏庭に放してやる。一緒に居ても邪魔ではないがの、所詮、人間のやる事なんぞ興味なさそうなので、遊んでおれば良いわい。

 とりあえずクロは裏庭のアチコチを見回り。

 庭の探索と言うお仕事をクロも始めたら、ワシも仕事じゃ。


 最初は、水回り。使用人の部屋になる予定の屋根裏へ。10部屋ほどの小さな部屋があったが、先ずは5つに分け直す。うち1つが水回りに使う。クリエイトで大きな水タンクを作る。当然図面で計算して重量配分に支障ないようにな。

 次にその隣には湯を沸かす魔法陣を張り付けた、少し小さめのタンクを据え付ける。いわゆる魔導給湯器じゃ。そしてそれらをパイプで配管。

 続いては屋根裏から井戸までのパイプを、屋敷の壁の中に「クリエイト」コレが結構、魔力を持ってかれた。頭ん中に壁の中をパイプが進む様にイメージしながらなんで、ハイ、出来上がり!と言う訳にはイカンのじゃ。

 タンクはものの10分くらいで仕上がったが、パイプは1時間くらい掛けたわ。でもお陰で予定通りの位置に据え付け完了。

 それが終わったら、テストも兼ねて使用人部屋に取り掛かる。一応、バス・トイレ付きのワンルーム形態を目指そう。それが終われば水回りの実地テストがやれる。

 最初の1部屋を作るのに大分時間を掛けてしまった。まあ、図面と実物とではイメージが変わってくるのもあるでの。だが、1部屋作れば、後はそれのコピーで済む。

 結局、午前中には終わらず昼過ぎまで掛かって、4部屋の使用人部屋をクリエイトした。あ、ちなみにベッドは藁のベッドじゃないぞ。スプリングを使ったマットレスベッドじゃ。どれどれ、出来はどんなもんかの。


 ワシはひとまずベッドに大の字になって、ダイブを決行。

 ぽよーーーん、ぽよーーん。

 うん、前世並みにしっかりとしたマットレスだわ。コレならそのままワシら家族用に作っても良いじゃろう。

 続いてはバス・トイレか。まだ下水の工事はやってないが、ワシの空間魔法で下水は亜空間に流せば良いので、導水テストをやる。うん、こちらも大丈夫だな。あー、上水用の配管を壁の中にクリエイトするのも、結構魔力使ったが、下水用じゃもっと太い配管をクリエイトせなならんな。多分、アレだけで1日仕事になりそうじゃ。今日は止めとこ。

 バスの方では、あの魔導給湯器がしっかり仕事するかを確認。シャワーも出るには出たが、チト水圧が弱いな。あ、落差がないから、下の階程、水圧は期待できんか。

 慌ててタンクを置いた部屋に戻って、屋根裏への給水ルート上に小さめの魔導ポンプを追加する。コレで水圧の弱いのが良くなっておれば良いが。


 結果、十分でした。十分すぎて、頭からお湯かぶっちまったわい。風魔法で全身を乾かす。コレで水回りのテストも終わったが、時間はそろそろ夕方になろうかとしておる。

 建物内のクリエイトはコレくらいにして、裏庭に戻る。

 裏庭に戻ると、木の根元で「ニャンモナイト」決めてたクロが気がついて、大きく伸びをしてから近寄って来る。クロの頭を撫でるとそのまま頭をワシに押し付けてくる。

 たまらずワシはひっくり返る。そのまま頭をゴリゴリ押し付けて止まらないクロ。ああ、ずっと家の中に居ったから寂しかったんじゃな。

 両手で頭をワシワシしつつ、起き上がる。

「さーて、今日最後の仕事でもするか」

 そう言って、今ある厩をビフォーアフター。従者の部屋にもバス・トイレは付けた。一人満足していたが、そろそろ帰らないとかーちゃんに心配掛けるので、続きは明日。と言うことで、行きと同じくクロの背中に乗って家路へと付く。


 家の前で丁度帰宅した親父殿とガチ合う。

「エド、クロに跨る姿がさまになってるな。流石は騎士の息子だな」

「騎士がネコに跨るんですか?どちらかと言うと森の王者っぽくないです?」

 そんな会話をしつつ、玄関を開ける。

「ただいまー」


 今日は何事もなく、良い1日であった。


 エドの行動力を補うクロ。ようやく新居のビフォーアフターが始まりました。エドとしてはさっさと終わらせてお引越ししたいトコですが、もう少し続きます。


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