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爺さん技術者、異世界で二度目の人生  作者: りょお@夜の全裸中年男性


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第016話 教会に行こう

 家族に続いて、次は教会でも何やら起きそうな感が。

 鳥の鳴き声がする。

 窓からは柔らかい朝日が部屋の中に入ってくる。

 平和な情景である。


 ただ鳥の囀りで目覚めたカークの表情は、酷く不機嫌そうだった。夜の家族会議でも創造神の顕現を受け、寝酒でも一杯・・・、と飲み始めたのが運の尽き。エレナは流石に「一杯」で済ませたが、カークはその後一瓶空けてしまったみたい。典型的な悪酔いモードである。


 鈍痛が響く頭を抱えながら食堂へと向かうと、カーク以外の家族は勢揃いしていた。

「カーク、ひょっとして全部呑んだの?」

「父上、頭が痛いの?」

「ふちゅか酔いですか?迎えしゃけはダメでしゅよ」

 この中で一番酷い扱いなのは当然、エドである。つか、1歳児が二日酔いとか迎え酒って言葉を知ってる方がおかしい。


「ああ、悪酔いしたなぁ。エレナ悪いが朝はスープだけでいい」

 そう言いながらテーブルに付く親父殿。体力的には一食抜いたところで大丈夫だろうが、今日「も」脳みそを使いそうなのに。

 ワシはちょっとだけ心配はするが、お子様じゃないから大丈夫と放置を決め込む。

 朝食が終わり、かーちゃんとクロエは洗濯のお仕事に。親父殿とワシは食堂でそのままお喋り。

「エド、今日は聖別を行うが、一体何をやらかす予定なのか、教えておいてくれないか」

 こら、親父殿。やらかす前提で話をすな。

『いや、貴方が持つ能力はすでにやらかしモードでしか無いんですよ。創造神の私が保証しますので』

 外野、いやガイア。それじゃ何のフォローにもなっとらんぞい。大体、お主の願いから始まっとるんじゃが?


「そうですね、司教様が頭を抱えて思考を放棄するぐらいでしょうか?」

「ああ、みんな通る道か。それくらいなら良いんだがな」

 疑り深いのぉ。それにみんな通る道ってのは酷い言い方でないかい?

「でも父上は僕の味方になると言いましたよね?まさか約束を違えると言う事は・・・」

「それは絶対に無い!仮にも俺はお前の父親だ。自分の血を分けた子供を見捨てられる訳が無い。例え「人外」と呼ばれようとも我が息子である事は間違いないのだから」

 ヲイヲイ、自分の息子を人外言うな!心外じゃ。


 それから2人して身支度を済ませ、出掛ける支度をする。丁度終わった頃にかーちゃんとクロエが洗濯を終わらせて居間へと顔を出した。

「あら、もうお出掛けですか?」

 そう言えば教会に行くとは、かーちゃんには話してないんじゃなかった?かーちゃんは親父殿と出かけるワシを見て尋ねる。

「父上、また今日もエドを連れてお出掛けなの?」

 クロエは、あんまり家の外に出ていくことがないようで、ちょっと羨ましそうな視線をワシに投げかける。あのなぁ、出かけるのが楽しいのは子供の時代だけじゃぞ。って、ワシが言っては元も子もないか。

「ああ、エドのわがままが酷いから、教会でお説教して貰ってくる」

 こら、ワシをダシに使うな。

「うっ、おせっきょーなの?」

 おいおい、クロエも不審そうな目でこっちを見とるでは無いか。

「心配はないよ、ちょっと教会で神様の教えをお勉強してくるだけだよ」

 流石、かーちゃん。フォローが早いの。

「そーなんだー」

「エレナ、もし騎士団から連絡があったら、教会に居ると言っておいてくれるか」

「分かったわ。そうそう、今日はいつ頃帰って来るの?」

「いつもくらいには帰ってくるよ」

 そう言うと、ワシと親父殿は馬に跨り教会へと出発した。


 短い道中、親父殿もワシも黙ったまま。

 領都の教会に来たのは、生まれて最初にの頃に洗礼で来て以来か。前世じゃ仏教徒だったでの、やる事なす事初めてで興味深かったわい。

 教会の入り口には、司祭が一人。どうやらワシらの到着を待ち侘びておったらしい。


「おはよう、カーク。ん、どうした?顔色が良くなさそうだな」

「モーフィス、お前さんも明日はこんな顔色になる事を予言しておいてやる。エド、こいつがこの領都の教会で司祭をやってるモーフィスだ」

 親父殿の挨拶に紹介もだいぶ砕けてるトコを見ると、この司祭も腐れ縁っちゅー奴かの?

「おはようございます、エドワードと申します。今日は特別に聖別を頂けると聞き感謝しております」

 そう言って腰を折って挨拶すると、モーフィス司祭は笑いながら、

「本当に1歳児なのか?その挨拶と振る舞いはどう見ても王立学園の生徒と大差ないぞ。宜しくエド、私がカークの悪ガキ仲間のモーフィスだ」

 そう言いながら、膝を折りワシの目線にまでしゃがむと、顔をマジマジと見て、

「うん、カーク。お前のガキの頃によく似てるな。お前が父親ってのは認めざるを得んな」

 モーフィスの物言いに、親父殿は不機嫌さを隠さずに、

「認めろ」

 とぶっきらぼうに返事をする。


「分かったよ。さあ中に入ってくれ。いつもなら礼拝堂で行うが、今日は俺の部屋でやる」

 そう言ってモーフィス司祭はワシと親父殿を中へと招き入れた。司祭の部屋のテーブルには水晶玉と銀色の盃、そして緑色のガラスが嵌った姿見っぽいものがある。ふーん、魔法の世界じゃからの、機械なんてありゃせんわいな。

「エド、今日行う聖別と言うのはな、魔法の属性と魔力を調べるものだ。先ずは水晶玉で属性を調べ、次に聖杯で魔力量を計る。水晶に手をかざすと持っている属性によって水晶の中に色が現れる。赤なら火属性、青なら水属性。黄色なら土。緑なら風、濃い青なら無属性、見た事はないが光属性は白だし、闇属性なら紫だ。さあ創造神様の加護は何色を見せて貰えるんだろうかね。それで聖杯は魔力量を調べるのに使う、いつもならコレで間に合うんだが、創造神様の加護ならこれで測れるかが不安だ。なので今回はこっちを使う」

 そう言って、姿見ぽいモノを手に取る。

「魔力持ちで「探査」のスキル持ちなら、これが何だか分かるんじゃないか?」

 モーフィスは悪戯っ子のように、ワシに質問してくる。

 売られた喧嘩は買わねばなるまい。と言う事でワシはさっそく姿見に「探査」を掛けてみる。


「聖なる姿見」

 ドテッ、なんじゃ、そのまんまやないかい!少しは捻りなさい、捻りなさい。捻って捻って捻りなさい!

 ちなみに、聖杯で計る事の出来る魔力量というのは、数字にすると1万程度。これくらいの魔力量は教会の司祭クラスなら持っていても当然らしい。ちなみに治癒魔法の使う魔力量がこの1万程度だとか。教会で聖別を行った際に、それだけの魔力量があると分かると、平民ではもれなく教会に囲われてしまうそうじゃ。

 一方、この「聖なる姿見」だとどうなるか?あのステータスウィンドウの様に、魔法属性、魔力量、所持する加護も映されるとか。どんな結果が出てくるのか、ちょっと楽しくもあり怖くもあるな。


「さあ、まずは属性から見ていくことにしよう。エド、水晶玉に手を当ててごらん」

 モーフィスはそう言って、ワシの前に水晶を差し出す。


 えーっと、そう言えば全属性持ちじゃったよな?どんな色になるんじゃろ。親父殿は知ってるから良いけど、司祭はそれを知らんのじゃろ?気が触れてしまわないか心配だな。

 と考えつつ、ワシは右手を水晶玉に当てる。途端に、水晶玉が明滅を始める。さっき司祭が説明した7つの色が変わりばんこに、水晶玉の中で光る。まるで昔の「ジュリアナトーキョー」見たいに。

『エド、その例え。誰にも理解してもらえないかと』

 早速、ガイアの突っ込み。


 七色に輝く水晶玉を見て、司祭は椅子からずり落ち、

「な、な、な、な、な・・・・・・」

 どうやら語彙力がゼロになったようだな。親父殿もワシから話は聞いていたものの、実際に水晶玉が七色に光り輝くのを見て、

「こ、これが伝説に聞いた全属性持ちの光か・・・・」

 と押し黙ってしまった。


 後で聞いたのだが、かれこれ200年ほど前に魔王が降臨した際、勇者召喚の儀で現れた2人、その後の聖別で七色に輝く光を出したとある。まさに伝説を目の前にした親父殿と司祭。そりゃ呆然とするわ。


「こ、これは伝説の全属性持ちの輝き・・・・をい、カーク!おまー何隠し事してんねん!」

 モーフィスは神聖な光を見た後とは思えないくらい、地の出た喋りで親父殿を小突く。

「おま、昨日言っただろ?エドがとんでもない事やらかしてくれたから、親として確認したいって」

 親父殿も、小突かれて頭に血が昇ったのか、モーフィスに言い返す。

「ああ、話は聞いたがココまでだとは思ってない」

「創造神様の事も喋っただろ、少しは頭回せや」


 大の大人が2人して、狭い部屋で怒鳴りあってる。ワシみたいな子供はいったいどうすりゃいいんじゃ?

『誰が、子供ですか?』

 ガイア、的確な突っ込みご苦労。とりあえずこの醜態を何とかしてくれんか?

『仕方がないですねぇ、私でないと話が締まりませんからねぇ』

 そう言って、昨晩と同じような感じで、部屋の中が眩い光に包まれ、ガイアが顕現した。

『私は創造神、ガイア』

「そ、創造神様???」

 突如として目の前に現れたガイアに、モーフィスは呆然とする。


『エドワードには我が依り代となるべく、力を授けた。だが、その力はエドワード自身がどう使うか決めるもの。よって今のところは隠せ』

「隠す?」

『そうだ、エドワードの力は神の力。不用意に疚しいことに使おうとすれば、裁きが下るであろう』

「ははーっ」

 ガイアを目の前に、モーフィスは平身低頭でひれ伏す。そりゃそうだ、何せ「ご本尊様」直々のお沙汰じゃでの。

『我は常にエドワードと共にある。ゆめゆめ変な気を起こすでないぞ』

 それだけ言ってガイアは消え去った。


「ま、まさか・・・・創造神様にお会いできるとは・・・」

 モーフィス、どうやら意識がどっかに飛んでしまったようじゃ。

 あんまり飛んだままでは困るので、親父殿が咳払いを一つする。慌ててモーフィスは世界に帰ってきた。

「全属性持ちで、神の依り代・・・今から魔力量とか加護を見ようと思ったが、見る必要あるのか?」

 モーフィスにしてみれば神の依り代たるワシを「聖なる姿見」で持つ能力を丸裸にするのに抵抗感があるようだ。だが、今持ってる魔力量と加護が判らないことには、ガイアの望む世界を作り上げるのに、何が足りないのかが判らない。

 なので、ワシは水晶玉から離れると「聖なる姿見」の前に移動し、

「司祭様、この姿見はどういう風に扱えばよろしいのですか」

 と尋ねる。モーフィスは慌てて、

「あ、ああ。そうだった。この姿見は目の前に立って「我の能力を顕現せよ」と唱えると、姿見に文字が現れるようになっている。さて準備は良いかな?」

 とワシに言ってくれるが、悪いがそのセリフ、そっくりそのままお返ししておこう。


「我の能力を顕現せよ」

 ワシが唱えると、姿見は淡い緑色に光を発し始める。暫く光の明滅が続いたかと思うと、上の方から順番に姿見に文字が映し出されてくる。上の方は魔法の属性。なので全属性が記されている。その次には魔力量とあるが、数字が「9999999」のまま、明滅している。おい、コレ壊れとらんか?

 モーフィスの方を見ると、またもや語彙力が消失したようだが、ちょっと数字が明滅しとるんはなんじゃい。ボーナスゲームでも始まるんかぁ?


「魔力量が限界突破しておる・・・・。神の依り代とでも知っていなければ、この世を惑わす魔王が復活したのかと勘違いされるところだ」

 正気に戻ったモーフィスがそう語る。しかし限界突破かぁ、そんなのが外に知られたらまさに「混乱因子」扱いじゃな。

「司祭様、これはいったいどういう事なんでしょうか?」

 ワシの質問に、モーフィスは額に手を当てながら、

「エドワード、私の魔力量は今は2万5千ほどになる。これだけの魔力量で治癒魔法を2回使えば、魔力は枯渇する。王都の魔法研究院にいる魔術師で大体20万は超えている。さらに」

「さらに?」

「王国の魔法師団になれば、50万超えが当たり前だ。君の魔力は少なくとも1千万は超えている。これが知られたら、ありとあらゆる方面から「お誘い」がかかるだろうな」

 モーフィスはエドワードの「人外」な魔力量を見て、正直考える事を放棄したような表情になっていた。


「それに、魔力量だけじゃないぞ。見ろ。持っているスキルに加護の欄を。一部は読めるが、その他は文字がおかしくなっている。これは将来手に入れられるものを表している。それが殆どなんだぞ。君はまだまだ化ける存在だという事だ」

 そこまで言ってモーフィスはその場にへたり込んだ。カークがそばに寄りそう。

「どうだ?俺の気持ちが少しは分かったかな?」

「ああ、神の依り代というのはここまでの存在だったとはな・・・。正直、恐ろしくも感じるよ」

 モーフィスはある種「達観」した表情を見せ、

「だが、そんな神の依り代の近くに居られるというのは、またとない名誉だ。神との距離が近くなったんだな」


 親父殿と司祭は、別の世界に旅立ったようだ。さて、今使えるスキルや加護はいったい何じゃろなぁ?


 ワシは、「姿見」に映し出されている文字を順に追いかける。

 クリエイトにサーチ、ウィキにステータスはいつも使っておるからよく知っとる。それに魔法陣作成と魔法陣解析はこの前貰ったやつじゃな。あとはアイテムボックスに身体強化?これは知らんがいったい何じゃ?

『説明してませんでしたね、アイテムボックスは今の空間とは違う空間、亜空間と呼んでいますが、そこに持ち物を収納できる魔法です。ちなみに魔力量で収容量が変化しますから、エドワードの場合。ぶっちゃけ言いますと、この領都の辺境伯の居城。あれをすっぽり収納してもおつりが出ますよ』

 なんじゃとー!?そんな大層な魔法、早く教えてくれなんだんじゃ?

『あまりにもたくさんの事を一度に覚えられますか?最初にも言いましたが、貴方が欲しいと思った能力は少しずつお渡しすると言いましたよね。ただそれだけの事ですよ』

 珍しくガイアが正論を唱えてくる。ワシはぐうの音も出ん。

『あとの身体強化は、何かあったときの備えですね。ですが今の身体の能力の1.5倍までですから、小さい身体の時には、まず必要はないと思います』

 そうじゃな。まだ1歳の身体がそこまで身体強化が必要になるとは思わん。ある事だけ分かっておればいいか。


 今のところ、モノづくりについてはすぐにでも出来そうな感じ。あとはおいおい何が必要かを見極めてガイアにお願いするとしよう。と、納得したところで、親父殿と司祭も別な世界から戻ってきたようじゃ。

「エド、まったく創造神様に言われてはいたが、まさかここまで人外だとは思わなかったぞ」

「父上、人外と呼ばれるのは心外ですな」

 親父殿の愚痴に韻を付けてやり返すと、モーフィスは思わず苦笑いしている。

「まあ、いいんじゃないか。ここまでの人外がお前さんの息子で良かったな。魔物だったら、とてもじゃないが勝ち目がないだろw」

 そう言われて、親父殿はふくれっ面である。

「とりあえず今日のところは感謝する。また、何か相談が出来たらその時は頼むよ」

「ああ、あまり面倒にならん事なら大歓迎だ」

 親父殿と司祭は固く握手を交わすと、教会を後にすることにした。


「司祭様、今日は大変お世話になりました」

 帰り際にモーフィス司祭に挨拶すると、ワシの頭を撫でながら、

「エドワード、この世界はえらくいびつだと思います。貴方の成すことがこの世界にとって福音をもたらします様に。そして貴方自身にも福音がもたらされます事を」

 最後は宗教者らしい言葉で別れを告げた。


 親父殿との帰り道、ちょっと寄り道をして初めて領都の街壁の外へと連れだして貰った。

 街壁の外には、ゆったりと広がる草原があった。道から少し離れたところに小さな川が流れていて、その川べりでワシと親父殿は並んで川を眺めるようにして座った。

「エド、お前は昔は何の生業で暮らしていたのだ?」

 親父殿はワシの顔を見ることなくそう呟く。

「昔ですか・・・。昔は技術者でした。いろんなモノを作ったり直したり、毎日が楽しかったですよ」

 ワシも親父殿の顔を見ることなく呟く。

「その世界には魔法がなかったと聞いたが、いったいどうやっていたのだ?」

「この世界にも薪という燃料がありますよね?それよりも燃える力の強い石の炭や、油を燃やして力を得ていました。他にもありますが、今ここで説明するには時間も理解力もないでしょうからやめておきます」

 前世と今世の力の源の違いを、どうやって説明すればいいのだろうな。とりあえずは魔法は無いということを理解してもらえばよいか。


「家族は居たのか?」

「ええ、結婚して子供を授かり、そして孫まで出来ました。最後は女房に先立たれ、ひっそりと死にました・・・・。のんびりとあの世で過ごすハズが、気が付けばコチラの世界にご厄介になることになりました」

 ワシの言葉に、親父殿はちょっとびっくりする。

「子供に孫だと?それじゃあ・・・」

「お察しの通り、今の親父殿よりも相当年上で死にました。その意識をそのまま持って生きております」

 親父殿は思わず、

「そうか・・・・だからあの時「おっぱい」などと口走ったのだなw」

 わ、第一声の事を引き合いに出してきたな。

「ええ、親父殿もアレですよね?あのおっぱいに惹かれたのではないですか?」

「否定はしない、否定は・・・だが、エレナはそれすらも霞むくらいのいい女だ。だから必死に口説き落とした」

 おーおー、ノロケてますなぁ。

「ワシの女房もかーちゃんに引けを取らぬおっぱいでした。そこに惹かれてます」

 そう言うと、親父殿はガハハハと笑いながら、

「エド、お前の場合は純粋に母性としてのおっぱいを求めておるようだな。1歳なのにそこまで男として健全なのは、ある意味心配がなくて済む」


 そこまで喋ると、ワシをひょいと抱きかかえて、

「さあ、男同士の内緒話はこれにておしまい。家に帰って飯にするぞ」

「はい、父上」

 ちょっとだけ親父殿とだけの秘密が出来て、距離が縮まった・・・・かの?



 司祭にも無事に「人外」判定されたエドワード。

 でも、そによって「エドだから」の訳の分からない納得の仕方が確立しそうです。

 そして、エドの前世も少しだけ親父殿と共有しました。

 これからは表向きは親と子、二人きりでは・・・・、親子の立場が逆になりそうですね。

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