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【完結済】守ってあげたい蠱惑姫と思いきや、1人で何でも出来る孤独姫でした〜捕まえておけないので自由にさせておきます〜  作者: 朔島 涼
四章.エレノアの覚悟

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66.幸せの誕生日

結婚式当日、エレノアは朝からとても幸せであった。美しいドレスを見に纏い、王城で結婚の儀礼を行い、パレードで民衆に祝福してもらい、披露宴では大切な人たちに囲まれて、あっという間の1日であった。


エレノアは薄いエメラルドグリーンの生地にチュールのフリルを何段も重ねたプリンセスラインのドレスを着た。オフショルダーにもフリルのティアードが施されて華やかなデザインとなっている。結婚式という晴れ舞台にぴったりだ。ファーストミートでリヒトから溢れるほどの賛辞をもらい、結婚の儀礼前のエレノアは真っ赤になっていた。


パレードでは誕生日当日という事もあり、凱旋の時と同じようにエレノアへの声援が凄すぎてリヒトに申し訳ないと思ったけれど、隣に立つリヒトはとても嬉しそうだったので良かったのだと思う。「エレノアが正当に評価される事が1番嬉しい。」らしい。私の旦那様、私の事好きすぎじゃないかしら、とエレノアは思う。


披露宴では、国王陛下王妃陛下はもちろん、ロレーヌ侯爵家の面々、アダムとレオナルドに見守られ、不慣れな社交も頑張り、無事に終える事ができた。


終わったーと思って自室のソファーに倒れ込んできたところ、侍女たちがわんさかやって来てピカピカに磨き上げられ、リヒトの寝室に放り込まれた。初夜か…とその時初めて気がついた。多分顔は真っ赤っかだっただろうし、手も震えていたし、リヒトと目も合わせられなかった。リヒトが心配してエレノアが寝付くまでいろいろな話をしてくれた。リヒトの事はもちろん大好きだし、そういう事がが嫌だったわけではない。けれど、結婚式の準備が大変すぎて、初夜の事をすっかり忘れてしまっていたのだ。心の準備が全く整っていなかった。


朝まで指一本触れずに隣で過ごしてくれたリヒトに、ベッドの上で土下座してお詫びした。リヒトは笑って許してくれた。後日、心の準備を整えてから初夜のやり直りをお願いし、無事にリヒトに初めてを捧げる事ができ、安堵している。


結婚式後は、これまで最低限しか参加していなかった式典の参加や施設の訪問、祭事への出席、外交などを王族として行いつつ、カフェの経営も続けている。実は、結婚式と婚約式で使用したドレスは、リヒトが隣国の王子妃のサロンにデザインをお願いしたもので、これはエレノアがカフェを続ける最後の一押しとなったのはいうまでもない。


さらに、アダムにも話していた通り、魔力の使い道であるが、国防や防犯に使えるような魔道具の設計と製作を始めている。既に他国で作られているようなものは、許可をとり国内での生産を始め、プラスαでオリジナルの製品も開発中だ。契約魔法という複雑な魔法ですらアレンジを加えてしまったので、近いうちに新製品がバンバン出てくるであろう。基礎さえできて仕舞えば、応用はお手のものである。


そして、アダムから問われていたことの答えも出ている。答えは否だ。結婚式や、さまざまな式典、施設への訪問を行う中で、この人たちの笑顔を守りたいという思いがどんどん膨らみ、それはエレノアのモチベーションとなっている。それを守れない方が心が削られる程辛いと思ったのだ。今後も王太子妃として出来ることを見つけていきたいと思う。

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