表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】守ってあげたい蠱惑姫と思いきや、1人で何でも出来る孤独姫でした〜捕まえておけないので自由にさせておきます〜  作者: 朔島 涼
四章.エレノアの覚悟

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

62/67

62.アダムの我が儘

「なあ、それ俺も行っちゃだめか?」

『それ』というのはエレノアとリヒトの結婚式であり、この発言の主はアダムである。婚約式の後、アダムの城を訪れたエレノアに新たな問題が爆誕している。


「結婚式だよ?ただの儀式だよ?行きたい?」

「うん。行きたい。」

ほう、なるほど……とエレノアは考える。


「そうだなぁ。じゃあ、アダムは変身魔法は使える?」

「変身魔法?」

「そう、こんな感じで。」

「【変身】」

エレノアはカフェで働いていた時のエリックの姿に変身した。


「子どもの姿のままじゃ王城の結婚式は入れなくて。」

「【変身】」

アダムが大人の姿に変身した。アダムをそのまま成長させて大人にしたような姿だ。


「うんうん、いい感じ。他には、全然違う人にもなれる?例えば、大人の女性とか!」

「【変身】」

今度は無茶苦茶色気のある大人の女性に変身したが、これもまた大人アダムを女装させたような姿だった。


「これでどう?」

「おお、素敵ね。変身魔法は問題ないわ。だけど、どうしたらいいかな。貴族として入り込むのは難しいだろうし。」

「どういう事?」

「アランデルは貴族同士の関わりが密だから、全く知らない人が貴族として紛れ込むのは難しいのよ。本物の貴族の私でさえ、学校には行ってないし、社交界デビューもしてないから最初は受け入れられなかったわ。」

エレノアが苦笑いを浮かべる。


「なるほどね。今は移動手段の発展や道の整備で国内の移動が簡単だからな。王都から遠い領地の貴族も集まりやすいのか。」

「なんかアダム、おじいちゃんみたいだね。」

その容姿と発言とのギャップに、エレノアはふふふっと微笑む。


「じゃあ、精神魔法を使って記憶を弄……」

「絶対にダメです!」

エレノアは食い気味で却下した。


「しかし意外だな。貴族のマナー云々の方を問題視するかと思った。」

「ああ、アダムは意外とマナー問題ないんだよね。食事の仕方も綺麗だし、立ち居振る舞いも綺麗だから。何か教育を受けた事があるんじゃない?」

「そうだな。」

「ふふ、エレノアさんの目は確かですよ。王太子妃教育を2度も受けてますからね。」

エレノアはにこりと笑った。


「従者は?」

「従者ね。いけなくもないけど、そうなると身内に対して、かなりの人数に誤魔化さないといけなくなるから厳しいかな。」

「精神魔法を使って記憶を……」

「絶対にダメです!」

先ほどよりもさらに食い気味に却下した。


「残すは……。」

「残すは?」

「隣国の来賓に紛れ込む!それだと見知らぬ人がいて当たり前だし、身内の人たちへの誤魔化しも不要。」

「ああ、良さそうだな。」

アダムはこくりと頷く。


「じゃあ、青い瞳に褐色の肌色で、シルバーアッシュの髪色に変身できる?」

「【変身】」

「すごい!滅茶苦茶いい感じ。これで結婚式主席できるよ!」

アダムに変身してもらったのはもちろんヘレンツェの王族の容姿。困った時のレオナルド。今回も多いにレオナルドに頼る作戦に出ることにした。


「よし、早速レオナルド様にお願いしに行こう!」

「え、それ俺も行くの?」

「貴方が結婚式行きたいんでしょ?」

「いや、でも俺の事そんなに連れ回していいのか?ここに封印してる事になってるんだろ?」

「あ、忘れてた。」

「まあ、結婚式に行きたいって言った俺が言える事じゃないが、そんなに頻繁に外に出てもいいのか?」

「……。」

「やっぱり諦め……」

エレノアがガバッと立ち上がる。


「私、陛下の許可とってくるね!」

「え?」

「ちょっと待ってて!」

そうして慌ただしく出て行くと、無事にアダムの外出許可を取ってきたのだった。(ただし、変装すること。)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ