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【完結済】守ってあげたい蠱惑姫と思いきや、1人で何でも出来る孤独姫でした〜捕まえておけないので自由にさせておきます〜  作者: 朔島 涼
三章.サルヴァ山の元凶

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52.1週間ぶりのレオナルド

「よし、こんなもんかな。」

6日目の夕刻ごろ、ようやくエレノアの思い描く城が完成した。見た目は森の中にある真っ白な壁と青い屋根の美しい城で、まさにおとぎ話の中に出てくる城のようである。


「土人形ちゃんたちも無事に100体に合体出来たし、オペレーションもつけれたから上手くいくはず。たぶん……。」

40体を使用人、60体を警備隊に仕分け、その内10体ずつを会話も可能な知能を与えて、アダムとの意思疎通、もしくは外部との意思疎通も可能なように仕立てた。


「あとは、運用開始後に少しずつ修正かな?」

エレノアはうんうんと頷き、ロレーヌ邸へと続く転移陣の前に立った。


「……やっぱり今日は、ロスタルに帰ろう。」

そう言うと、窓から飛び出して【上昇気流】で飛び上がる。城から少し遠ざかったところでピタリと止まり、【劣化防止】の魔法を城全体にかけた。


「危ない危ない。忘れるところだった。」

そう言いながら、夕陽が美しい空の中、再びロスタルへの帰路を急ぐのであった。


「ただいまー。」

「おかえり。」

「……レオ様!お久しぶりです。」

「元気そうでよかった。でも今の変な間は何かな?」

「すみません。こんな土人形ちゃんいたかな?と一瞬……。」

「……。」

無言の笑顔が怖い。


「ご、ごめんなさい!疲れていて頭が回っていなくて……。」

「まあそうだろうね。大きな怪我はなさそうだけど、上手く解決した?」

「はい!無事に素敵なお城が完成しました!」

「え?」

「え?」

「サルヴァ山の異常現象の解決に行ったんだよね?」

「あ、ごめんなさい。レオ様や土人形ちゃんたちも何も伝えてなくて……。」


6日間毎日シンデレラカフェには戻ってきていたが、疲れすぎて(主に頭が)、ほとんど何も話さずに寝てしまっていたのだ。レオナルドと一緒に食事をとりながら、この1週間に起こったことを順番に話し、今日ようやく城が完成したことを伝えた。


「でも、アダムってやつがその城を気に入らなかったらアランデル詰むんじゃないの?」

「まあ、万が一の時は私が犠牲になれば何とかなるんですけど……。お城を建てる夢も叶ったことだし。」

エレノアは眉を下げて笑う。


「いや、良くないだろ。リヒトが廃人になって、どちらにしてもアランデル滅びるよ。」

「ふふ、冗談はやめて下さい。」

「ねえ、今のどこが面白かったの?何で笑ったの?怖いんだけど、本当のことだからね?冗談じゃなくて。」

いつもにこやかで落ち着いているレオナルドが慌てている。貴重だ、などとエレノアは呑気に思う。


「大丈夫ですよ、私もそうなりたいわけではないですし。アダムは本当に眠りたいだけなんです、きっと。私の契約魔法に引っかかったのも、心の底から願っていたんですよ。じゃないと、いくら弱っているからといって、私の付け焼き刃の魔法なんて効くはずがないんですから。」

「え?また爆弾発言なんですけど。かかるか分からないけど、一か八かでやってみたって事?本当にアランデルの王族怖い。末代まで絶対に敵にしない。俺の代で、国歌に入れ込もうと思う。」

「まだ王族ではないですよ。」

「いやいや、王族のおじさんがいるなら、王族の血が流れてるんだろう?それに、実際もうすぐ王家に入るんだ。」

「そ、そうですね。」

エレノアは顔を赤らめる。


「ここで照れるの?全然意味が分からない。照れるところあったかな。ジェネレーションギャップ?3歳くらいしか変わらなかったと思うけど、ジェネレーションギャップかな?」

レオナルドのキャラが崩壊した。

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