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【完結済】守ってあげたい蠱惑姫と思いきや、1人で何でも出来る孤独姫でした〜捕まえておけないので自由にさせておきます〜  作者: 朔島 涼
三章.サルヴァ山の元凶

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50.エレノア建設会社、再び

ロスタルへ転移陣で移動したのち、【上昇気流】で一瞬のうちにサルヴァ山の頂上に到着したエレノア。すぐに途方に暮れて彷徨うイザークを発見できた。


「誠に申し訳ございません!」

エレノアは深々と腰を曲げて謝罪する。


「いやいや、いいんだ。みんな無事でいたのなら。転移陣に戻ってきたら絶対同じ場所のはずなのに、誰ひとりいなくて……。最悪のシナリオを考えていたから。本当にみんな無事で良かったよ。」

涙目のイザークを見て、エレノアは土下座の勢いで謝罪した。


「サルヴァ山全域の使用許可が下りているから、全部エレノアの好きなようにしたらいい。」

「ありがとうございます。でも、ここに住む魔獣たちも棲家がなくなると困りますから、予定通り頂上付近だけお借りしますね。」

「邪魔してはいけないから、私は王城に戻るよ。後でロレーヌ邸の様子も見ておこう。」

「よろしくお願いします!」

再び転移陣を出すイザークに、エレノアは笑顔で手を振った。イザークが転移陣に消えたのを確認し、エレノアは辺りを見回す。

「さて、始めますか。私の夢だった、山の中のお城。気合い入れて作るぞ。」


大昔、国々が戦争をしていたような時代には、山の上のお城は珍しくなかったそうだが、国同士が争うことがなくなった今では、おとぎ話の世界だ。そろそろお気づきの方もいるかと思うが、エレノアはおとぎ話が大好きである。外出が許されなかった幼い女の子にとって、おとぎ話の絵本は唯一の楽しみであった。ちなみにヒーローものは前述の通り苦手である。


「久しぶりだから、上手くいくかしら……。」

エレノアはそう言いながら両手を前に突き出し、矢継ぎ早に魔法を連発し始めた。


【風の刃】で予定通り70haの木々を伐採して積み上げたのち、【土人形】で伐採後の土地を掘削しつつ土人形を1万体ほど作った。その後は、3分の1は基礎工事を行い、3分の2は資源集めに向かってもらい、集まった資材は片っ端からエレノアが加工して1日目は終わった。


2日目は基礎の上に石材を積み上げて城塔と石壁を作り、頑丈な木材と金属のパーツで城門を作る。同時に外壁も作って、人や魔獣などが間違って入ってこないよう配慮した作りとなっている。


3日目は内装に取り掛かり、城の中央の3階は全て寝室に使われることになった。壁を分厚くしたり、使用人スペースから分離することで出来るだけ静かに休めるようにと考えてある。2階に食堂や浴室、ロレーヌ邸と繋がる転移陣を配置した部屋、1階に調理場やパントリー、使用人用の居住スペースなどを確保していく。居住スペースの周囲には、一応応接室や書庫、ホールやギャラリー、娯楽室なども作ってみた。


4日目には余った木材を加工して家具を作り始めた。エレノアはアダムの寝室を主に担当し、ベッドの大きさや形、配置などにもこだわり、マットレスには【催眠】と【劣化防止】の魔法を付与しておいた。


「私がいつまででも【催眠】をかけてあげられる訳じゃないしね……。」

アダムは何年くらい生きるのかしら……と考えたが、答えが出ないとすぐに気がついて作業を再開する。

「サイドテーブルと……椅子と……。一応ソファセットも置いておくか。」


ちなみに、セメントや金属、煉瓦や布などは流石にすぐには作れないので、土人形がロレーヌ邸への転移陣を抜けてリヒトにメモを渡し、王家で至急用意してもらった。家具は購入してもよかったのだが、自分で加工できるのだから、やった方が節約になるし、伐採した木をうまく使い切りたい。特にアダムの部屋のものには魔法も付与したかったので、できる限りは自分たちで加工した。

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