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【完結済】守ってあげたい蠱惑姫と思いきや、1人で何でも出来る孤独姫でした〜捕まえておけないので自由にさせておきます〜  作者: 朔島 涼
三章.サルヴァ山の元凶

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45.エレノアの後には道ができる

「私たちはここからスタートね。」

山の麓で3人はそれぞれが率いるチームの馬車に乗り換え、3地点に分かれてスタンバイを行った。


「そろそろ時間です。」

ブルーノがエレノアに声をかける。


「了解。傾斜を真っ直ぐ駆け上がって、最短で山頂を目指します。」

山道を通っていくと時間がかかる上に、出会う魔獣も多くなる。山頂に着くまでに体力を消耗してしまうため、3チームとも身体強化をかけて山の傾斜に垂直の向きで進む予定である。


「「「「「【身体強化】」」」」」

「【身体強化】【光の壁】」

チーム全員が【身体強化】、エレノアは【光の壁】も同時に発動する。


「全員、後ろから着いてきてください。」

トンっと軽い調子で走り始めたエレノアであるが、そのスピードは凄まじい。


「ちょ、お待ちください。エレノア様は後ろに……。」

ブルーノたちも慌てて追いかけるが、一向に追いつく事はできない。そして、すぐにエレノアが先頭を走る意味を思い知ることになる。


「……エレノア様の後に道が出来ていく。」

【光の壁】を発動したエレノアは、【身体強化】により猛スピードで山を駆け上がりながら、目の前の木々や魔獣を吹き飛ばし進んでいる。


「すごいし、もはや怖い。」

「山頂まで剣を抜く必要もなさそうだ。」

「我々がやれば一瞬で魔力が尽きるが、エレノア様にとってはなんてことないのだろうな。」

このスピードで山を駆け上がっているだけでもかなりすごいことであるし、まして普通に会話できる時点で超人レベルであるが、エレノアはレベルが違いすぎた。もうすぐ山頂というところでエレノアが急ブレーキをかける。


「止まって。」

「「「「「はい!」」」」」

ブルーノたちは何とかエレノアにぶつからずに止まる。エレノアは身体強化のみを解き、歩き始める。


「私の後ろに。こっちだわ。」

全員、すでに何の抵抗もなくエレノアの後ろをついていく。ここが安全だと本能的に感じたのかもしれない。


「ここね。」

すぐに魔獣が湧き出ている洞窟に辿り着く。


『やっぱり君が1番最初に辿り着いたね。待ってたよ。』

びくりとエレノアの身体が揺れ、頭を抱える。


「うっ……直接頭に……。」

「エレノア様、大丈夫ですか!?」

「どうされましたか!?」


その声はエレノアにしか聞こえていないようだ。

『さて、君を殺せばゆっくり眠れるかな?後の奴らは相手にはならなさそうだし……。』

その声にぞくりと寒気が走り、肌が粟立つ。


「……っ。退避!逃げて!出来るだけ遠くに!」

「「「「「はっ!」」」」」

エレノアの異常な様子に驚きつつも言われた通りその場を離れた。エレノアのその白い額に汗が滲む。そして大きく息を吐くと、両手を前に突き出した。


「【催眠】」

その場にひとり残ったエレノアは、飛び出てくる魔獣に催眠をかけ続ける。洞窟から飛び出した瞬間に眠り、どさりと倒れる魔獣の山が出来上がった。ふと、魔獣の噴出が止まった。


「来る!」

ズズズ……と音が鳴りそうなほど嫌な魔力が洞窟の入り口から出てくる。


「あれ?他の奴らは逃げちゃったの?まあ、弱すぎて不眠のストレス発散にもならないか。」

しかし、出てきたのは絵本の魔王とは程遠い見た目をした、5歳くらいの子どものような姿をした何かだった。

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