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霊媒の血紅  作者: しばふn
無我リンピック編
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第四十六話 黒龍VS辰巳

「その龍でどうしようってのぉ?僕を翻弄するってわけぇ?」


「手の内がバレた。そうさそういうこった。わかってても避けんのはむずいぞ」


「僕の能力見てから言ってねぇ!」


「見せてみろよ。」


「ふふん、わかったよ仕方ないなぁ。「龍化、脚!!」」


…ほう、なるほどな。足のみを龍化させ、霊力の消費を抑えようというわけか………


「さぁさぁかかっておいでぇ?どんな戦い方するのかなぁ??」


「青龍!廻れ!」


青龍が空間を大回転する。空間の広さは……体育館くらいといったところだろうか。この広さを青龍の残像で埋め尽くすなんて容易い。さぁ、辰巳よ、どう出る………?


「あらよっと!」


シュッ、グチャッッ……。


蹴りを入れた、あの速度の青龍に…!

なんだと…これが超級…!?


「ん〜……?大したことないね、つまんないのぉ。」


「うっせぇ、まだ本気じゃねぇだけだ。」


「またまた〜、強がっちゃってぇ。」


「「紫龍、!」」


「お〜、別の色の龍?」


「ほら、こいよ。」


「ほいっ!!」


ガキィィンンン


「………っってててて、いてぇ〜、流石に硬いわぁ、なんだこの龍、」


これだ…!いける!紫龍がかなめならば…破壊してはならない…!


「紫龍、屈するな!攻撃をすべて受け流せ!」



龍の扱いは……バカみたいに難しい…。

それはあいつも痛感しているだろう。

俺の龍の扱い方よりも遥かに上回る力を持つ超級の辰巳…

この鬼門、同突破しようか……


「考えてる暇はあんのかって!」


「しまっ、!!」


ガキィィンンン………!


「……紫龍…!!!」


「ちっ、速いのは青い奴だけじゃないのかぁ…。」


「…俺の龍は皆速い。そのなかでも、速さに全振りしたのが青龍だ。」


「………それさ、青龍いる?」


「………は…?」


「みんな速いんだったらいらなくない?なんか、速さ大して変わんないように見えたよ?」


……駄目だ駄目だ挑発にのるな…、…

いや……しかし…、…、


『落ち着きください。黒龍冬至。』


「なっ、白龍、」


「お〜、白い龍もいんのね?」


『皆、あなたを大事に育てた龍なのです。不必要な龍などいらっしゃいません。』


「………そうか、」


『どうか、心を安らかに。』


この言葉を最後に、どこかへ消えてしまった。


「おおぉおお何今の!めちゃかっこい…」


「ちゃんと上見ろ」



ドガァァァァアンンン…



辰巳に赤龍が上から猛突進する。

そしてその赤龍を、辰巳は必死にとめる。


「へっ……へへ、おいおいやるねぇ、手の龍化が間に合わなかったら潰れていたよ。」


最高火力の赤龍でさえ破壊できないだと…??!


赤龍は…火力があるかわりに脆い。しかし耐えている!赤龍、!耐えている……!


「大変だねぇ霊媒師ってのは…。ヒーローみたいなもん?んで、我々霊がヴィラン?」


「……なんだ急に…?」


「いやいやぁ、ずっと思ってたこと言っただけ。霊媒師たちってさ、なんかいい奴って見られてるよね。」


「その状況で何言ってんだよ、」


「あー……わかんないよねぇ、ごめんごめん。僕こういうとこあるからさぁ。」


「は…?」


「だーかーらー、!」


グシャッ…

赤龍を握り潰す。


「お前たちはなんで!別に人間に危害を加えているわけでもない僕たちを攻撃するんだぁ!!」


「はぁ…?!危害加えてんだろうが!ゴリッゴリに!」


「僕は加えてねぇんだよぉ!ただ「龍」という生物が好きなだけ、……」


「いやいやわかんねぇって、お前情緒不安定すぎだろ、」


「龍ってのはそんなもんだろうが……もおおぉぉお!!!」


「何キレてんだよ!」


「お前の赤い龍、痛かった!!!意外と!!痛かったんだよ!!!」


「知らねぇよ……痛くしてんだからよ!」



「………「龍化、オール」」



完全に龍化した…!?

感情のトリガーがわかんねぇ、そういう意味で厄介な奴…人間しか出会ったことねぇよ、


「グァァァア」


まともに喋れなくなっている、こいつ…!


俺は龍を出せる量に限界がある、、、


こいつも限界があるのか、?龍化できる時間とか、?


「っ、「赤龍、!!」」


火力で押す、!!


ザシュッッ……


爪一引っ掻きでで赤龍がやられた…!?


今まで赤龍が一撃で破壊されることは無かった……こいつ………マジかよ、


「グァァァァァ!!!」


ちっ、何か打つ手は……

破壊されるなら紫龍か、?いや、紫龍には火力がない、青龍と赤龍のコンボを使うか…??

俺が持つか分からないな……

なんも思いつかねぇ……ここで終わんのか…?俺……



『打つ手はございますよ。』


「…白龍……」


『あまり私のことを信用していないのですね。』


「お前は俺の意思とは関係なく出てくる。霊媒力の無駄だ。」


『そうおっしゃれるのも今のうちですよ。』


「あ…?」


『あなたと私は一心同体、「同じ」なんです。』


「何言ってんだ…?」


『のうのうとしてると攻撃がきますよ。』


「は…?!お前が話しかけたんだろうが!」


『黒龍様!』


「……紫龍っ…!!」


………ギリギリ防いだ………白龍の野郎、勝手に出てきて打つ手があるとか言って……


「聞かせろ!作戦は何だ!」


『龍化です。』


「…、…は、?」


『私と合体し、龍と化すのです。』


「まてまてまて、!!何言って、」


『後ろ。』


「……紫龍!!」


はぁ……こいつとの会話と、紫龍の操作と………龍化とかいうやつの理解……

頭回んねぇよ、どれか1個にしてくれ、、、


「龍化ってなんだ!あいつと同じ事、俺にも出来るってか??!」


『できます。では、私と目を合わせて。』


「……」


一応従う。こいつは別に、悪いやつではない。……と思うことにしている。


『『黒龍こくりゅう』』


その瞬間、視界がゆがむ。

黒と白の膜に覆われ、体の中で連続的な爆発が起こっているようで………


訳が分からない、何が起こっている、


『龍化、完了。』


「は……?」


『では、ご健闘を祈ります。』


「な、おい!待てよ!」


………くそ、連絡が途絶えた………

今俺、龍になってんのか…?


「げっ、君もできんのかよぉ…。」


「お前、さっきまでグァグァ言ってたのに喋れんのか?」


「龍化したんだ、お互いにねぇ。そりゃ言語は一緒でしょ。」


「は…?!クソだる…」


「なんだよだるいってぇ!」


「あーゴタゴタ言ってる場合かよ!ネタシーンにすんのか?!」


「お前が言うかよぉ!」


いわゆるこれは、ネタシーンである。


「ちっ、ぶっ殺す!!!」

辰巳が叫ぶ


「やれるもんならやってみろや!!」


龍と龍のつかみ合い。


「こっから出るには!!お前を祓わねぇといけねぇんだよ!!!」


「あ?どこでそんな確信を得た?」


「なんとなく!勘だ!」


「その勘がただしければいいねぇ!!」


俺は必死に攻撃を繰り返す。

……攻撃と言っても、掴み合っているだけだ。

この龍の体は、湯守座先生のように霊力を触れると霊力が破壊される構造……。


つかみ合うことで、相手に攻撃を与えることができる。

しかし………あちらも同様だ。こっちの肉体を徐々に削っている。痛い……痛い………



俺には、母親も父親もいない。

いるんだろうけど…捨てられた。

そんで、こっからの話誰にも信用されたことは無いんだが…龍に拾われたんだ。

龍に拾われて、龍に育てられた。


全員大切に育ててくれたよ。俺のことを。



「………だから…!!!!」


黒龍の力が増す。


「な、なんだ…!お前…、」


「わっけわかんねぇお前に!殺される筋合いは!、!」


「龍化…!間に合え、!力を増せ…!!」



「無いんだよぉ!!!」



そして力を振り絞った瞬間、辺りが暗くなった。


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