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霊媒の血紅  作者: しばふn
雷風本戦編
44/50

第四十四話 無我夢中

………


「解いたか。」


「無神無人先生…何かわかったんですね。」

花宗が聞く。


「………。」


無神無人先生はずっと黙っていた。


「先生……その能力、」


「………あぁ。私は……ほとんどのことを忘れてしまって…………」


「記憶が人間化により消えていってるんですよ、霊時代の記憶が、!」


私の力………私は一体何を………!


「あぁ…。だが……こいつを確実に祓う、話はそれからだ、」


「ですが先生、!!!」


「………。」



「くっ……無神無人先生にしか祓えないってのが厄介すぎる…、…」

三鈴が言う。



「「神!雷風の祓う条件を消せ!」」



「………!?だめだ、三鈴!そんなことすると代償が、!」

俺は必死に叫んだ。


「ぐはっ………加蔵、大丈夫、大丈夫だっ………ガハァェェッ…ごボォっ…」


「大丈夫じゃねぇだろうが、!ほら、治癒する!待ってろ、」


すると無神無人先生がとんでもない速度で来た。

そして三鈴に近づくと、瞬くうちに三鈴が回復する。


「無神無人…先生…?」


「……訳は後だ。治癒能力が開花した。とりあえずやるぞ。雷風を。」


「えっ、治癒……治癒…!?、、、そんな、治癒でどうやってあいつに太刀打ちするっていうんですか、?」


「四種霊力魂はまだ死んでない。たたみかけるぞ。」


「神、全員に伝えろ。「雷風に攻撃が通るようになった。迷うことなく突っ込め」」


瞬間、全員が飛び上がる。


「上空にぶっ飛ばすのは私の出番だなぁ!!!」

上上の手で全員が舞い上がる。


「けっ、たかだか初級生がよぉ、自力で飛べる霊媒師もいるっての!」

躑躅森が強気に叫ぶ。


「……戦力は集った!雷風!覚悟……」


「こっちはこっちで整ってんだわ。」

雷風が余裕の顔で言う。


「兄貴が治癒だかなんだか知らねぇけどよ……もうそんなんもどうでもいいんだよ……、」



「たたみかけろ!霊媒師!!!」


「「監獄 光」」



すると、辺りが信じられないほど明るくなった。目を空けられない……。


辛うじて目を空けても、どこもかしこも光………


「うわぁぁぁぁぁあ、!!!!」


だれだ、だれかが叫ぶ声がした………

川原先生の声か、!!


「川原先生!!助けます!!」


「ヒーロー気取りか?兄貴の生徒さんよ」


「当たり前だろうが!川原先生は俺の担任、恩師だから、」


「けっ、おもんね。」


【監獄 光】

雷風が蓄えている雷を全て放出し、球形の監獄を形成する。その監獄に入った者は、つよい光により視力を失う。

物理監獄の分類ではあるが、光は触れることができないため、破壊不可能である。


………やばい、光で目がやられた、!くそ、目が…、…おかしくなっちまった、


治癒が発動していない、これは怪我判定じゃないのか…?


川原先生を助けに行けない、


「死ぬなら面白く死ね。できないなら死ね。」


駄目だ、予備動作も分からない、どこからどんな攻撃が来るか………


「きゃぁぁぁぁぁぁああああ!!!」

突然耳を劈くような声がした。

女性の声。


「あーもう!何がなんだかわかんねぇな!!!」


「はぁ………何人いるんだよ…まったく…雷風団は誰一人として使えねぇ。雑魚しか殺さなかった。」


「雷風。貴様の団員は、貴様のことを良き存在だと思えていないようだが?」


「はっ、それはどうかなぁ???み〜んな俺の言う事ちゃんと聞いてくれんだぜ?それで嫌いなわけないだろうよ。特に、「無我むが」くんはね。」


「「無我むが」…?」



「あぁそうさ!この僕こそが「無我」だよ!!」


こいつ、!

いろんな霊の能力自分に取り込めるやつ…!

祓ったはずじゃ、?


「ふふふ……やはり雷風様は頭が良い。「分裂」の能力を取っておけとはこのことだったんですね、!!」


「よくやったぞ無我…!」


「仰せのままに、雷風様ぁぁ!「監獄 混沌カオスフィールド!!!!」



【監獄 混沌カオスフィールド


この空間では、無我の取り込んだすべての霊が、この監獄内で復活する。

この監獄は、一度の展開で複数の監獄空間を開く。その空間の数は、対象の数ほど開く。確実に監獄で仕留めるため、全員を一つに隔離する。そしてそこに一体ずつ、霊を出現させる。

とある一つを除いて、「最強の監獄」という説もある。


【黒龍冬至】


「ぅっ、、、あ、?ここは、」

黒龍が言う。


「……俺一人か、ほかの皆は、、、」



「おやぁ、人間かぁい?……あぁ、なるほどぉ、無我の監獄ねぇ、」


「お前、なんだ、誰だ、!」

見たことのない霊だ、獣のような耳が生えており、目は猫の目のように瞳孔が鋭い。

四足歩行の動物を無理やり2足で立たせたかのような立ち姿……

階級は……


「「緑龍っ、!」」


………!?こいつ、超級じゃねぇか、

初級生1人にやらせる階級じゃねぇだろ、、、


「おおおぉ〜!龍出せるんだねぇ!すごいすごい奇遇だあ、僕とよく似ている霊術だねぇ…。あぁ、人間のは霊媒術っていうんだっけぇ?」


いまんなことどうでもいいだろうが……


「………受けて立つ…霊術は何だ」


「「龍化」だよぉ!さぁ、どっちの龍のが強いかな?」


龍化………なるほど……己が龍と化すというわけか、


………相手の階級は高すぎる……少しでも高火力で削る、!


「「赤龍、青龍!」」


「おぉ〜、まじぃ?2対1にする感じぃ?っはは、とんだひよっこちゃんじゃないか、」


赤龍で攻撃し、青龍で翻弄する…この戦い方の成功例は……1…それも中級の霊に使用した……超級の霊に試したことはない…


だが…!やらないに越したことはない!


「青龍、!」


ものすごい速度で青龍が乱れ回る。


「おぉ〜、やるねぇ〜!」


「ほら、来るなら来いよ」


「行かないよ?だって龍化は本気出したときにしかしないからねぇ。」


「……は…?お前ナm…」


「そうそう、ナメてんのよ!君のことをねぇ!」


………霊ってのはいつもこうだ……自分より下の相手を見るとこうなる………


「あ〜そうかい、そりゃ残念だ…」


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