5月23日(月)朝
5月23日月曜日 朝
ナギとアミは土日も阿部さんや三津谷さんと連絡を取り合い、応援合戦の段取りをアレンジしていった。
応援団が元々計画していたマスゲームに、ナギが提案した「三瓶さん」へのメッセージを付け加えた新しい計画を考える必要があった。実際に具体的に修正案を立てたのはアミの担当だった。
月曜日の朝、少し早めに登校したアミと応援団員達は、朝練を終えたナギとノートを見せながら、最後の打ち合わせをする。
ナギの要望を加えてアレンジし直した修正版だ。
「でね、ここのとこ、初めと終わりの合図はナギが号令をかけてね。
主役であるナギがここでちゃんと自分の姿を『三瓶さん』に見せることが重要なのよ。」
アミがノートを見せながら念押しをする。
「なるほどね……了解。」
ナギは段取りを頭に叩き込んだ。
「あのね、新開さんがいっていた文字のことだけど……。」
と阿部さんが懸念を表明する。
「本当にこのメッセージで良いの? なんだか『果たし状』みたいだよ。」
ナギが考えたメッセージは、「放課後屋上に来て」。
「もし『三瓶さん』がこのメッセージに込められた『謎掛け』に気がつかなかったら仕方がないわ。
私の勘違いだったということ。
このアレンジ自体、明日だけのスペシャルバージョンだし……、誰にも迷惑はかからないはずよ。」
ナギはきっぱりと断言した。
そして、今こそ計画の核心を告げなければ。
ナギは一瞬ためらいしかし勇気を振り絞ってナギは切り出した。
「あのね、メッセージのことなんだけど。
……もう1つ、工夫したい所があるの……。」
(つづく)




