5月18日(水)放課後3
5月18日水曜日 放課後3
ナギは心臓が止まりそうな位ドキドキしていた。
それを振り払うかのように猛スピードで書架に本を戻してゆく。
作業をしながら心は戸惑っていた。
(あぁ、びっくりした!
これって、はっきりいって……こ、「告白」だよね……
確かに、マルちゃんは4月に図書委員になったばかりなのに、委員会活動に熱心なとってもいい子。
でも、いきなりあんな大胆な告白をする子だったなんて!
私、これからマルちゃんにどう接したらいいの?)
こういったことに奥手なナギは、すっかり混乱していた。
まだ心臓の鼓動はおさまらない。
先ほどの言葉が頭の中をぐるぐる回る。
<私、先輩のこと、いつも見ているから……!>
混乱した頭で考えているうちにナギの頭にある考えが浮かび上がってきた。
(もしかして、マルちゃん……?
今回のことは、もしかして、実はマルちゃんがしていたっていうことはない?)
そういえば、図書館の棚の異変をナギが気にしていることに「もう」気がついている。
まるではじめから知っていたかのように……。
そういえばマルちゃんは犯人探しにも協力的だった。
しかも「蜂の巣の撤去」という妙案まで思いついて!
よく考えてみると牛尾先生を上手く呼び出した割に、帰ってくる時間も「ちょっと早いよ!」って思ったっけ。
まるで、はじめから計算していたかのように。
そして、そして……!
さっきの唐突な告白の言葉も、よく考えてみるといかにも意味ありげ……。
(あれもこれも全てマルちゃんが?
……わ、私の気を引くために?)
ナギは背筋にスッと寒気が走り、全身の毛が逆立つのを感じた。
(つづく)




