表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/78

5月18日(水)放課後2

5月18日水曜日 放課後2


 「私、知っているんです。」


マルちゃんはもう一度切り出した。


(知っているって、もしかして、……!)


ナギは息を飲んだ。

マルちゃんは早口で続ける。


「全部知っています。図書館の棚がイタズラされていること。

新開先輩なら許さないですよね、こういうことは。

図書館の棚が荒らされているなんて! 

そして、和戸先輩と2人で「犯人」探しをしていること。

 だって、私、先輩のこと、いつも見ているから……! 

私も犯人探しに協力させてください。何でも手伝います!! 

だって、わ、私、先輩のこと……!」


 いいながら、マルちゃんの体はみるみるうちにぐらぐらと揺れ始めた。

顔は相変わらずうつむいたまま。

耳は……真っ赤だ。


(これは……! この雰囲気はヤバい!)


 ナギは本能的に悟った。


(今のマルちゃんは、完全にのぼせ上がっている! 

まともな話が出来る状態ではない。)


必死で目をさっと見回し、返却図書の山を見つけるなり早口でいった。


「き、今日は、返却図書を棚に戻す作業をさせて欲しいんだけど…… 

マルちゃん、カ、カ…カウンターお願いして良いかな?」


 ナギは本の山を抱えると、そそくさと書架の隙間へ逃げ込んでいった。

背後のカウンターで、遠く、マルちゃんが床にへたり込む気配が伝わってくる……。


(つづく)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ