5月17日(火)昼休み2
5月17日火曜日 昼休み2
ナギは言った。
「もしかしたら、イタズラされていた本自体になにかヒントがあるかもしれないと思うの。
例えばタイトルのある部分をつなぎ合わせるとか。
……ほら、テレビの刑事物にでてくる脅迫状みたいに。
あと、実は本の中になにか挟まっているとか。
メッセージの書いてあるメモ紙とかね。」
しかしアミの考えは相変わらずだ。
「またまたぁ、そんなの考えすぎだって。
イタズラはただの愉快犯の仕業だよ。そんなに意味はないって!」
と、軽く一笑に付す。
しかし、笑われて、いっそうナギは頑固になってしまった。
「私、放課後に書架に行って、もう1回関係ありそうな本を調べてみる!
きっと何か見つかるはずよ。」
ナギは断固とした口調で宣言した。
そして、手に持った紙に引いた蛍光ペンの跡を指でなぞる。
「それから、この6つの番号がどの本なのか、出来る限り調べてみる。」
アミは思わずお弁当を食べていた手を止めた。
「えーっ、本当に片端から見るつもりなの? 5万冊よ!
そんなことしていたら、卒業までかかっちゃうよ〜。」
アミは目を丸くした。
「もちろん端から全部なんてことはしません。
とりあえずイタズラされていた辺りの書架を集中的に見てみるだけよ。」
と、ナギ。いかにも物いいたげなアミを制して、続ける。
「じゃ、アミはカウンターの端末の機能をもう1回調べてみて。
検索システムのメニューの中に、番号から生徒の名前が調べる機能がないかどうか。……お願い!」
「もう図書委員2年目だけど、そんな便利な機能は知らないな……まあでも、一応調べてみるね。」
アミも渋々請け合った。そして、手元にある焼きそばパンの残りを片付けにかかった。
(つづく)




