表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/78

5月13日(金)放課後2

5月13日金曜日 放課後2


「ナギ! ナギ!」

 アミが伸び上がるようにして呼んでいる。

ナギは本を抱えたまま小走りでカウンターに向かう。

返却図書を置いて衝立の裏、牛尾先生の指定席にたどり着いた。

ナギは背が高いのを気にしてパソコンの脇に片膝を着いてしゃみこんだ。


 パソコンクラブの矢沢さんはすでに先生の椅子に座ってパソコンを操作している。

そこには、先生がいましがた作業していた画面が表示されていた。

なんと、来月入ってくる新着図書のリストだ。


 どんな新刊書が入ってくるのか、ナギは、内容がとても気になったが、今はじっくり見ている時ではない。

いつマルちゃんと先生が戻ってくるか分からないのだ。

そうしている間にも、矢沢さんはてきぱきと操作を続けた。

あっという間に、予約図書のログページを開けてしまう。


 そこはいつも見慣れた分かりやすい画面と打って変わった雰囲気。

素っ気ない表に、小さな文字でぎっしりと数字やアルファベットが並んでいた。


「これでいい?」矢沢さんはあっけらかんと聞く。


「さすがパソコンクラブの部長!」


とアミ。すかさず早口で続ける。


「ねえ、これプリントアウト出来ないかな?」と、脇のプリンターを指さす。


(ち、ちょっと! そんなことして大丈夫なの?)


ナギは反論しかけたが、アミの口調は断固とした物だった。


「今月の分だけでいいからさ。」


「オッケー!」


矢沢さんはマウスを動かして素早くクリックした。

一瞬間をおいて、プリンタがウイーンと細かく体をゆすりはじめる。


「ウインドウ、元に戻しておくね。」


と素早く先ほどの状態に画面をもどした。

そして、パソコンを操作したことで、タイムラグが出来てしまったのを悟られないようにスクリーンセイバーを起動させた。


(つづく)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ