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5月12日(木)昼休み4

5月12日木曜日 昼休み4


 一緒に渡り廊下のスノコを歩きながら、アミはやっと計画の全貌を話してくれた。


「明日のカウンター業務、私たちと、1年のマルちゃんの3人でしょ。

だから計画の第1段階として、まず、マルちゃんから先生に相談ごとをしてもらって、カウンターから引き離してもらう。

マルちゃんには昨日のうちにもう話を付けてあるわ。

 次に第2段階。

先生が席を外している間に、衝立の向こうに置いてある教員用のパソコンから、データの予約表のところだけ閲覧する。

先生もちょっと席を外すだけなら、パソコンにわざわざパスワードを掛けないはず。

占い研の矢沢さんはあらかじめ書架に隠れて待機していてもらう。

どう、いい計画でしょ?」


 ナギは思わず声を上げた。


「そ、それって、……見つかったらまずいんじゃないの?!」


「しっ。」


 アミは素早く左右を見た。小声で続ける。


「これは断じてスパイなんかじゃないわ。むしろ図書館を守るための『闘い』なんでしょ。」


「ス、スパイって! ……は、話が大きくなっていない? 

こんなことのためにマルちゃんまで巻き込むのは良くないよ。」


「大丈夫、マルちゃんならもう仲間みたいなものよ。

ナギの応援団員姿の写真3枚を『報酬』に引き受けてくれた。」


「え、……写真って? 何のこと?」


「いやだから応援合戦の。」


「な…、もう! 応援団になるってこと自体、まだ何も返事していないのに。」


「でも決めたんでしょ! だったら、迷わない。犯人を捜したくないの?」


(……って、そもそも引き受けるかどうかも、まだ決めていないんですけど……。)


 ナギはつっこみつつも、内心驚いていた。


それにしてもアミってこんなに行動力のある子だったっけ。

ナギはアミが初めてみせる見知らぬ一面にただとまどうばかりだった。


(つづく)

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