↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ異世界転移していないらしい 〜異世界で俺と結婚した三人の嫁が、転移前の俺を必死に攻略してくる  作者: nayaminotake


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/44

第34話 嫁3人だけの秘密と、巧の視線の先~だって男の子だもん!


 時間は、少し遡り・・・巧をモスマンから救い出した直後の深夜の公園にて―――

 3人で運び出した巧は、今は麗華の膝の上で、スヤスヤと無邪気に寝息を立てている。


 麗華はそっと巧の前髪をかき上げ、その額を優しく撫でる


「で、麗華・・・巧の中にアガルタが有るって?どういう事なの?」

「ねぇアタイにも説明してよ~アガルタって、タクミンの神話級のスキルでしょ?どんなスキルなの?」

「麗華、エミリに説明してあげたら?」


 麗華は口元に先ほどのモスマンから絞り出した、赤黒い血の跡をそのままに

 小さく微笑みながら語り出した・・・


「私も全て知ってる訳ではないので・・・その辺をご理解の上で聞いて頂きたいのですが・・・」


「神話級封魂・・・アガルタは、神クラスの高位存在すら魂ごと封印する事の出来るスキルだって、巧君に聞いた事があります」

「―――魔王との闘いに挑む直前の夜に、もしかしたら使う機会があるかもと、言っていました・・・」


「でもでも、タクミンの神話級スキルって、全部ヤバイ性能だけど神様を封印するってマジなの?」

「えぇ・・・実際にはあの魔王ですらアガルタで封じる必要が無かったわけですから・・・」


 魔王ですら―――アガルタを使うに値しなかった・・・


「だったら、タクミンは何をアガルタに――――えっまさか!?」

「えぇ、そういう事です・・・」


 3人が思い出したのは、巧と3人の結婚式が執り行われたあの大聖堂での悲劇―――


「確かあの時、魔王を討伐した褒美に私らが女神に願った巧との結婚式、突如現れた禍々しき存在・・・」

「邪神だよね・・・」


 エミリが悔しそうに唇を噛みしめた


「えぇ、でも邪神の下級使徒であるモスマンが口にした・・・女神ティアに一杯食わされたって言葉・・・」

「つまり、あの時邪神と共に消滅したと思った巧・・・だけど、実際にはあの時、巧が使ったのが神話級封魂スキル「アガルタ」だったら・・・」


「―――わたしもそう思います・・・もしかしたら、あそこで女神では無く、邪神が現れた事・・・そして邪神に対し巧がアガルタを使う事」

「そこまでが、女神ティアの想定した結果だったら――――」


「え?え?え?アタイには全然わかんないよ?!」

「―――はぁ・・・もう一度説明するから・・」


 真希は溜息交じりに、もう一度わかりやすくエミリに説明しなおした・・・


「マジムカつく!あんのぉクソ女神ぃ――――!タクミンを道具みたいに使いやがって!」


 エミリが地面をガシガシと踏みつけて悔しがる


「でも、問題はこの事を他の皆に話すかどうか・・・よね」

「ですね・・・ツーエーの中には、この世界に送り届けてもらって巧君と再会できたからって、女神に感謝してる人もいるみたいですし」


 結局3人は事実が判明するまで、この事は3人の胸の内に仕舞っておくことにした・・・



 ――――そして今現在・・・


「2年の小娘共を止めろぉ――――!」


 ここは体育館の中・・・女子のバスケの練習を応援しにつれてこられた巧

 相手は3年A組の女子バスケ組


 こっちも25分の時間制限での練習試合


「エミリさん、2番マークで!」

「りょ!」


 ここでは、経験者である伊藤色が全体に指示を飛ばしてツーエーの女子メンを動かす

「薫さんは、ゴール下でリバウンド!」

「かしこまり!」


 相手には色や空の先輩である、女バス部のレギュラーも何名か居るらしいが・・・

「リンさん、ゴール目がけてパスを!」

「いっけ――――いろぉ(色)――――!」


 保住が投げたバスケットボールは、ゴール枠を大きく外す・・・が

「ナイス!」


 しかし、色はそのボールを空中で掴むと、そのままネットの中へ押し込んだ

「ダ、ダンク?!」


 高校生の・・・しかも女子の伊藤さんが見事なダンクを決める

「あ、あれが本当に伊藤妹か?!」

「姉の方はポイントゲッターだったけど、色の方はディフェンスガードでしょ!?何であんな動きを!?」


 唖然とする3年の先輩ら・・・それもそのはず

 今の所、63対12で2-Aの圧勝だ・・・


「巧さぁ―――ん!私やりましたぁ―――!」

「み、みんな・・・カッコいいよ―――がんばれぇ―――!」


 黄瀬さんや、保住さん、志田さんらと手を取り合って飛び跳ねて喜ぶ、伊藤シスターズ妹・・・伊藤色


 うん、色さんや・・・そんなに飛び跳ねると、大きなお胸がバイン、バインって・・・・


 ギュッ


「イデッ!」

 赤と銀のスピリットカラーの、背の高い女の子のバウンドする胸部に視線を向けてると、隣から思いっきり脇腹を抓られる。


「巧ぃ――――?何処見てるのぉ―――?」


 怖い怖い怖い・・・

 隣の水原さんの目が笑ってる様で笑ってない・・・


 ―――陰キャだって男の子だもん!涙が出ちゃう・・・


 俺は脇腹の痛みと、背筋に走る冷たい感覚を堪えながら、精一杯の作り笑いで皆に手を振るのだった・・・




 ―――次話は女子サッカーのお話で、真希と久々の中谷美樹が登場だよ――――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。