↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺だけ異世界転移していないらしい 〜異世界で俺と結婚した三人の嫁が、転移前の俺を必死に攻略してくる  作者: nayaminotake
第一章 俺のクラスがおかしい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

30/49

第30話 クラスメートの真意?いや、それよりコンビニ弁当高くね?

「巧君本当にゴメンなさいね・・・」

「ほんとうです、御父様には後で御母様と一緒にキッチリ―――分からせますから」


 何その間、怖いんだけど・・・

 富雄さん―――御察しです・・・


「じゃ家の前まで見送ります」

「あらあら、それじゃ私はお邪魔虫ですね―――あとは若い二人にってね。フフフフ」


 俺は黒峰邸から入り口の門までの道を麗華と並んで歩く


「巧君・・・球技大会の事、怒ってます?」

「え?・・・いえ、ただ驚いてるというか・・・戸惑っているというか・・・」


 本心だった。怒り―――と言うのが、本来持つべき感情なのだろう

 だけど、あの時クラスメートが揉め出した瞬間


 僅かに心が軽くなったような・・・暖かくなったような・・・


「気を悪くしないで下さい、クラスの皆・・・巧君と仲良くなりたいんです」

「僕と!?」


 それは素直に驚いた。


「昔・・・では有りませんね―――私も含めて巧君に対し皆、酷い態度を取っていました・・・」

「そ、それは・・・・」


 どういうことだ・・・クラスの連中が俺に悪いと思ってる?

 昨日今日で、そんな事あるのか?


 服部ら格闘部派閥の連中に下駄箱で、因縁付けられてまだ2週間しか経ってないぞ?

 それに、1年の終業式では黄瀬らギャル派閥に「はぁ~陰キャと来年も同じクラスかぁ~」と嫌味も言われた


 水原には「キモイのよ陰キャ」と、ライブでは見せない冷たい態度で両断された

 今横を歩いてる麗華らインテリ女子派閥には、俺たち陰キャ派閥だけ1年最後のクラス打ち上げに呼ばれず無視された・・・

(まぁ俺は金無いから行かないけど!)


 だが麗華の目に嘘は無かった・・・いや、何故かそう感じた


「皆、本当は巧君に謝って前みたいに仲良くしたいんです・・・でも、今の巧君に謝っても疑われるだけ―――」

「だから、こんな回りくどい事を?」


「――えぇ・・・言葉では無くわたくしらの行動で知って頂きたいと思ってます」

「行動・・・」


 クラスの連中は、俺をドッキリではめるつもりだったのでは無いのか?

 ―――本当に?


「すぐに信じて欲しいなんて厚かましい事は言いません・・・私もすぐに昔みたいな仲の良い幼馴染だって調子に乗るつもりは有りません」

「でも・・・・・」


 麗華は、言葉を飲んだ・・・


「少し・・・ほんの少しだけでも私らに巧君に、謝罪を―――いえ、感謝を形にする機会を頂けませんか?」

「・・・・・・」


 俺は何も答えれなかった―――


 信じられない

 って気持ちも・・・


 信じたい

 って気持ちも・・・


 そもそも、あの大田君や景浦さんがクラスの輪の中・・・いや中心に居る事が

 少なくとも麗華のいう様にクラスの連中の雰囲気が変わったって事は理解できる。


 でも、それを素直に認めたくない自分も居る


「―――考えさせて・・・」


 そう答えた所で、黒峰邸の門へと到着した・・・


「ここで良いよ」

「でも・・・」


「大丈夫、一人で帰れるよ、ここから近いし」

「―――そう、わかりました。では・・・また明日」


 麗華は俺の姿が見えなくなる曲がり角にさしかかるまで見送っていた・・・


 コンビニに寄り、一番コスパの良さそうな、そぼろと卵と漬物が乗った弁当を購入した・・・


「これで、512円・・・高いな」


 コンビを出る前にそう呟く・・・

 店長らしい中年の男性がギロッと睨み付けて来たが、こんな暴利な店にもう二度と来ることは無いから気にしない


 コンビニに寄ったので少し遠回りになったが、ようやくアパートへとたどり着いた


「あれ?誰か越してくるのかな?」


 ボロアパートの俺の部屋の隣に明かりが灯っており、

 アパートの前の駐車スペースにはどうみてもアパートに入りきらないであろう家具がトラック2台分置かれていた。


「この家具の量なら、リフォームまでの間借りかな?」


 こんなボロアパートに永く住むような家族は、俺の家の様な極貧の家だけだろう・・・


「どうせ、1、2ヶ月の付き合いだし、挨拶も要らないな・・・」


 俺は、明かりの灯った隣の部屋を一瞥しながら、自分の家へと入る


「ただいま―――」


 当然返事はない・・・母が帰るのは早朝だ


 コンビニで購入した弁当をテーブルに置き、先にシャワーを浴びる


 御神家では、冬場以外は浴槽にお湯は張らない・・・水道代の節約だ

 またレンジも基本的に俺は使わない・・・電気代の節約だ

 洗濯機は2日に1回しか回さない、電気代と水道代の節約だ


 もう、こんな生活が10年以上も続いているので気にもならない―――


 さっぱりした所で、水を用意しコンビニ弁当を食べる

 ―――今日はコンビニで温めてもらったので、弁当は熱々だ・・・512円分とは思わんけど!


 流石に卵の味付けは俺の好みとは程遠かったけど、それなりに美味しかった・・・512円分とは思わんけど!


 容器を洗ってゴミ箱に捨ててから、自分の部屋に戻る


「ココアちゃん!ただいま―――!」

「いい子で待っててくれたかな?」


 宝物のアクキーに今日も語り掛ける・・・水原さんのポスターの視線で落ち着かなかった部屋も

 ココアちゃんのアクキーで一気に幸せな空間になった


「ねぇココアちゃん、僕の悩みを聞いてくれる?」


 そして今日も今日とてココアちゃんに俺の悩みを聞いて貰うのだった・・・



 〇島崎ココアside―――


【でね、黒峰さんが言うにはクラスの皆が僕と仲良くしたいから・・・何て言うんだよ―――】

【ホントかなぁ―――僕には未だに信じられないよ―――】

【ココアちゃん!僕どうしたら良いかな・・・】


 心愛は、自宅のマンションで白いガウンに身を包み、ジンジャーエールを口にしながら

 スマホから聞こえて来る巧の声に耳を傾けていた・・・


「はぁ・・・マジどうでもいいわ―――」

「つか私、関係ねぇ―――し」


 下らない巧の話に呆れていたココアは時間の無駄だと、スマホの電源を切ろうとしていた


【球技大会で、何が起こるのかな・・・サッカーは男女別々だけど水原さんも出るし・・・】


 ピクッ


 ココアの手が止まる


「あの高飛車女・・・確か、明後日のスケジュール空いてたわね・・・」

「球技大会・・・クククク、これは良い事を思いついた」


 ココアは盗聴アプリを停止し、どこかへ電話をかけた


「あっ、私だけど・・・はぁ?時間なんか知らないわよ!私が電話したいときにするのよ!」

「―――まぁ良いわ、明後日なんだけどスケジュールどうなってる?え?メール?知らないわよ!早く言いなさいよ!」


 ココアは電話に向け怒鳴り散らす


「・・・あぁ、あのハゲ親父がプロデューサーしてる動物の映像を見ながらコメントする番組ね・・・それ、事務所の別の子に譲るわ」


「は?知らないわよ!何とかしなさいよ!マネジャーだろうが!」


 ブチッ


 ココアはスマホの通話を切り、テーブルの上に放り投げた


「クククク・・・水原真希―――楽しい球技大会を、島崎ココアがプロデュースしてあげるわ」

「ぎゃははははははは」


 その日の深夜、セレブ達が多く入居してる都内の高級タワーマンションで、再び女の下品な叫び声が響いていたとかいなかったとか・・・



 ――――ココアちゃん・・・アナタ懲りないのね?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
懲りなくてもいい!これで巧=王子様って分かった時に何が起きるのかな?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。