第22話 俺の命も後5日・・・世紀末救世主 help me!
―――初めて見る天井……
って出だしが、異世界転移のお約束の出だしだが、これはもう22話目…‥
「てか、マジここどこ?」
「えぇ・・・何で俺の写真・・・怖いんだけど・・・」
勉強机だろうか、何故か俺が登校してる姿を隠し撮りされた写真が飾られてる
「つか、これって最近の写真だよな……」
いつの間に、誰が?
ベッドから下りる・・・なんだか部屋の外がガヤガヤしてる
そっと部屋のドアを開け様子を確認すると
「え、何でクラスの皆がここに居るの?」
保住さんが何やら顎に手を添え考え事をしている様だ・・・
「そうなんだよねぇ――何が違うのかな?」
「今は、俺たちの出来る事をしよう!まず球技大会なんだが、俺に一つ策がある―――」
!?
松前君の言葉に驚き部屋の中に戻る
ドアに背を預け鼓動が激しくなる胸を押さえる
額からは嫌な汗・・・
(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!!)
何だかんだ言いながら、松前君は他の派閥の連中と違って、俺たち陰キャにも普通に接してくれてたから、陰湿なドッキリには否定的なんだと勝手に思っていた。
―――そんな甘い考えの自分を今すぐ殴りたい・・・
「まさか松前君が、首謀者だったとか・・・」
ガチャ・・・
怖いけど、もう一度ドアを開け覗いてみる・・・
(水原さんに、黒峰さん・・・黄瀬さんに、服部君らも―――あっ、大田君と景浦さんもいる!?)
やっぱり、大田君も景浦さんもソッチ側に付いたのか・・・
大田君と藤田さんの距離感も近いが、松前君と景浦さんの距離感も結構近いぞ?
あっ!松前君が小柄な景浦さんの肩に腕を回して――――
えっ!?な、なに耳元で何か囁いてる!?しかも松前君のあの笑顔・・・
景浦さんも眼鏡で表情はわからないが、口元がBLを語ってる時と同じくらい緩んでるし―――
!?
バタッ
ヤバイヤバイ!!一瞬だけど黒峰さんと目が合った!
慌ててベッドへと戻る
ガチャ・・・
「やっぱり巧君は、まだ寝てますね・・・さっきドアが開いていた様な気がしたんですが・・・」
「もうぉ~タクミンはアタシが眠らせたんだから~起きっこ無いってぇ~」
ガタガタ・・・
震えが止まらない・・・
黄瀬さんヤバすぎるだろ、俺の事を眠らせた!?嘘でしょ・・・犯罪じゃん!
俺としては、花梨ちゃん(志田薫の妹)の為にって、志田さんを探しに行った先で、変態サラリーマン達に襲われていた志田さんと黄瀬さんを助けようと、それなりには頑張ったのに・・・
あの時、急に眠くなったのは、睡眠薬かガスか何かだったのか?
(うちのクラス、マジでどうしちゃったんだ!?陰湿どころか、極悪じゃないか!犯罪集団さんだよ!)
「巧君に聞かれてなくて良かったですわ・・・せっかくの作戦が水の泡になるところでしたもの」
「もぉ~麗華ったら心配しすぎぃ――それじゃ、ゆっくり休んでね、タクミン♡」
ガチャ
「怖い怖い怖い・・・俺、何されるんだ!?球技大会で、もしかして殺される?とか?ヒットマンですか?」
考えるだけでチビりそう
――――結局それから2時間ほど寝たふりしながら自分の身に起きる不幸を想像し絶望していた・・・
「ねぇ巧?ねぇ・・・」
「―――あ、あぁ水原さん」
ワザとらしく今起きましたってイモ演技を、演技派で賞も取ってるアイドル様にかます。
だって、それしか無いじゃない・・・
球技大会での死が確定してるとしても、まだ5日の猶予がある。
今、名乗り出てクラス全員から死刑宣告を受けるには心の準備が出来て無さ過ぎる
ここは、当初の予定通り気づいてないふりを続けるしか無い!
「ぼ、ぼくは、どうしてこんな所で・・・」
「え、あ、あぁ・・・何か巧が河川敷でこけたのか気を失ってたらしくて、偶然見かけたエミリらがクラスの皆に連絡してくれて、ここまで運んでもらったの」
「あ、あぁ成程(いやいや、それなら救急車よべよ!)それは、ご迷惑をおかけして・・」
「い、いや、それは別に良いのよ?それより身体は大丈夫?どこか痛むとか気分悪いとか・・・ない?」
「だ、大丈夫です・・・」
(マジか!?睡眠薬って副作用あるかも的なヤバイ薬だったの!?)
「どうする?」
「どうするとは?」
「泊まってく?」
「はい?」
「だから、私の家に泊まるかって」
「いやいやいや!そんなのダメに決まってるでしょ!帰ります!帰らして下さい!」
何言っちゃんてんの、この人!
「え―――御母様に私の方から連絡しとくから泊まっていけば、いいのに―――」
ガチャ
「はぁ・・・真希さん、巧君に強要しないって約束はどうなってるですか?」
「そうだよ!約束違うじゃん!」
そこに黒峰さんと黄瀬さんが不満顔で現れる
「やっぱり僕帰ります!」
「あっ!?ちょっ巧!」
水原さんの注意が二人に向いてる隙に、ベッドから飛び起き黒峰さんと黄瀬さんの横をすり抜け部屋から出て行った
(皆、帰ったのか・・・)
物凄い広いリビングを横目に、玄関で靴を履き替えると
「ちょっ巧ってば、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫です!お邪魔しました!!」
深々と頭を下げ、マンションを出る
「―――はぁ・・・これからどうしよ・・・球技大会の日・・・休むか・・・」
―――救世主様・・・助けて下さい




